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WBCが27日、ウェルター級王者テレンス・クロフォード(米)を休養王者にシフトすると発表した。
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クロフォードは昨年7月、エロール・スペンスJr(米)に勝利し、S・ライト級に続いてウェルター級でも4団体統一に成功した。その後、次戦の行方が注目される中、4階級制覇をかけて8月3日にロサンゼルスでWBA・S・ウェルター級王者イスライル・マドリモフ(ウズベキスタン)に挑戦することが決まった。
これにより、昨年9月にWBC暫定王者となり、V1にも成功しているマリオ・バリオス(米)が正規王者に昇格する見込みだ。
クロフォードのウェルター級4団体王座を巡っては、まずIBFが、クロフォードが暫定王者ジャロン・エニス(米)との指名試合に応じなかったとして王座をはく奪。エニスを正規王者に昇格させた。
WBOはクロフォードのS・ウェルター級戦決定を受けて、ジョバニ・サンティリャン(米)とブライアン・ノーマン(米)が今月18日に暫定王座決定戦を行い、ノーマンが逆転KO勝ちで暫定王座に就いた。
WBAの態度は明らかになっていないが、クロフォードがマドリモフ戦後、S・ウェルター級にとどまるとなれば、正規王者エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)が唯一の王者になる見込みだ。Photo by SUMIO YAMADA
■ウェルター級世界王者
WBAスーパー テレンス・クロフォード(米)
WBA エイマンタス・スタニオニス(リトアニア)
WBC休養 テレンス・クロフォード(米)
WBC マリオ・バリオス(米)
IBF ジャロン・エニス(米)
WBO テレンス・クロフォード(米)
WBO暫定 ブライアン・ノーマン(米)