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4階級制覇王者の田中恒成 WBO・S・フライ級初防衛戦 他団体王者を意識し「内容問われる」

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 WBO・S・フライ級チャンピオンの田中恒成(畑中)が31日、東京ドームホテルで開かれた「Prime Video Presents Live Boxing 9」の記者会見に出席。7月20日、両国国技館で行われる同級12位ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)との防衛戦に向け、意気込みを語った。

「危機感を持っている」と田中

 田中(20勝11KO1敗)は4階級制覇を達成した2月の試合を、「獲れたうれしさよりもKOできなかった悔しさが残っている」と振り返り、「今回もちろんKOを意識している。左でコントロールしながらいかに右、コンビネーションにつなげるか。自分の武器、良さをもっと出せるようにがんばる。自信はある」とKO防衛を誓った。

 対戦相手のロドリゲス(25勝17KO2敗1分)は21年4月、IBF同級王者ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)に挑戦して判定負け。今回が2度目の世界挑戦だ。田中は「フックとアッパー系のパンチは力強さに加えてスピードもあるので、接近戦で常に軽快しないといけない」と挑戦者を評価。「攻めて相手を止める」と語り、攻撃をテーマに掲げた。

 印象に残ったのは「今回の試合、危機感というのか緊張感を持っている」という田中のセリフだ。S・フライ級は、第一人者のWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が元2階級制覇王者ジェシー・ロドリゲス(米)と6月29日に防衛戦。田中が唯一の黒星を喫したWBO王者の井岡一翔(志成)は7月7日にIBF王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)と2団体統一戦を行う。

 ビッグマッチを狙う田中としては、自分だけ置いていかれる訳にはいかない、という思いがあるのだろう。「今回は試合内容が求められる。前回の内容ではもちろん不十分。自分自身を追い込んでより良いパフォーマンスを見せたい」と言葉に力を込めた。

■7.20両国国技館
◇WBCバンタム級タイトルマッチ12回戦
王者 中谷潤人(M.T)×挑戦者 ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)

◇WBO・S・フライ級タイトルマッチ12回戦
王者 田中恒成(畑中)×挑戦者 ジョナタン・ロドリゲス(メキシコ)

◇WBOフライ級王座決定12回戦
1位 加納陸(大成)×2位 アンソニー・オラスクアガ(米=帝拳)

◇10回戦
那須川天心(帝拳)×ジョナサン・ロドリゲス(米)


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