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延期となっているL・ヘビー級4団体統一戦が10月12日、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナにセットされる。WBA同級王者ドミトリー・ビボル(ロシア)が防衛に成功した1日の試合後、仕掛け人のツルキ・アラルシク氏が明かした。
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サウジアラビア娯楽庁長官のアラルシク氏は豊富な資金力で、いまや数々の注目カードを実現させるボクシング界のキーマン。同氏は「いまアナウンスします。ビボルとアルツールの比類なきファイトは10月12日、リヤドシーズンで開催されます」と発表した。
また、「あなたは歴代の最高ファイターの一人だ。我々はあなたに5つのビッグファイトを提供する。私はあなたとベナビデス、オペタイアの試合が見たい」とビボルを大絶賛し、6月にWBC・L・ヘビー級暫定王座決定戦の決まったデビッド・ベナビデス(米)、IBFクルーザー級王者ジャイ・オペタイア(豪)の名前を挙げた。
さらに同氏はビボルに敗れたマリク・ジナード(リビア)を「誇りに思う」と称え、「彼を10月か12月のキングダムに招待したい。彼は世界最高の選手を相手に6ラウンドまで戦った。ビボルやアルツールやクロフォード、井上のような選手は人間ではない。彼らはマシーンなんだ」と井上尚弥を含むトップ選手と戦うことの難しさを強調した。Photo by Mark Robinson/Matchroom Boxing