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15日(日本時間16日)プエルトリコのマナチでゴングが鳴ったIBF・S・ライト級タイトルマッチは番狂わせ。挑戦者5位リアム・パロ(豪州)がV2戦に臨んだ王者スブリエル・マティアス(プエルトリコ)に3-0判定勝ち。世界タイトル初挑戦でベルトを獲得した。
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開始前、余裕の表情を見せたマティアスにパロがボディー打ちを中心に積極的に手を出して序盤リードする。これに対してメキシコで高地キャンプを行ったマティアスは3回から圧力をかけてスタンドを沸かせる。加速したプエルトリコ人は5、6回と畳みかけ、ペースを奪回する。
7回にルイス・パボン主審から減点されたパロだが、ここから息を吹き返し、マティアスの打ち終わりにコンビネーションを浴びせて食い下がる。マティアスは攻め込むものの、パロに決定的なダメージを与えることができず終盤へ。打たれても必ずパンチを返すパロ。その執念が実を結び、スコアは115-112が2者に116-111で豪州人の手が上がった。
殊勲の勝利を上げたパロは25勝15KO無敗。これまで何度か米国でスパーリング修行を行い鍛えていた。オッズは6-1ないし7-1で不利と出ていた。5連続ストップ勝ち中だったマティアスは20勝20KO2敗。