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ジェルボンテ・デービスvs.フランク・マーティンのリングで行われたWBC・L・ヘビー級暫定王座決定戦は、同級デビューとなったWBC・S・ミドル級暫定王者デビッド・ベナビデス(米)が元WBC・L・ヘビー級王者オレクサンドル・ゴズディク(ポーランド)に3-0判定勝ち。今後、S・ミドル級とL・ヘビー級の動向を見据えながらキャリアを進めると明かした。
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初回、右を上下にヒットしたベナビデスが徐々にペースアップ。断続的にヒットを奪い、どこでスパートするかという展開になる。後手に回るゴズディクだが、ディフェンス勘がよく、連打につなげさせない。それでも左フック、右ボディーを浴びせるベナビデスが中盤まで攻防をコントロールする。
ようやく9回、右を返して反撃するゴズディクは10回にもやや疲れの見えるベナビデスに食い下がったが、11回、腹を攻めて追い込んだベナビデスが116-112、117-111、119-109のスコアでベルトを獲得した。L・ヘビー級が適正階級と思われたベナビデスだがメキシカンモンスターにも“階級の壁”があったのか。左マブタが腫れていた。29勝24KO無敗。ゴズディクは20勝16KO2敗。
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同じリングのWBCミドル級タイトルマッチは、暫定王者から正規王者にシフトしたカルロス・アダメス(ドミニカ共和国)がテレル・ガウシャ(米)に3-0判定勝ちで防衛。スコアは119-109に118-110×2。アダメスは24勝18KO1敗。ガウシャは25勝12KO4敗1分。
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また、WBC・S・ライト級暫定王座決定戦は、元同級WBA王者アルベルト・プエリョ(ドミニカ共和国)がプロスペクトの一人、ゲーリー・アントゥアン・ラッセル(米)に2-1判定勝ちでサプライズ戴冠。スコアはジャッジ1人が118-109と大差でラッセルを支持したが、他の2者は115-112、114-113でプエリョ。サウスポー対決は9回、ホールディングでプエリョは減点1を科されていた。プエリョは23勝10KO無敗。初黒星のラッセルは17勝17KO1敗。Photos by SUMIO YAMADA