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WBAライト級王者ジェルボンテ・デービス(米)とL・ヘビー級進出をはたしたデビッド・ベナビデス(米)の次戦の行方に注目が集まっている。はたして両選手はビッグマッチにたどりつけるのか――。
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デービスは15日、ラスベガスのMGMでフランク・マーティン(米)に8回KO勝ち。相変わらずのスロースターター序盤はマーティンに見せ場を与えたが、8回に強打を爆発させて全勝記録を30(28KO)に伸ばした。
次戦の対戦相手候補にあがるのはIBF王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。もし実現すればデービスにとって初めての統一戦であり、ESPNは「予備交渉が行われている」と報じている。
また、ESPNは「秋にシャクール・スティーブンソンとの対戦も視野に入れているかもしれない」とした。WBC王者スティーブンソンは7月6日、アルテム・ハルチュニャン(アルメニア)と防衛戦を行うが、その後はフリーエージェントになるため、デービスとの対戦に障壁がなくなるためだ。
同じリングでL・ヘビー級デビュー戦に勝利し、WBC同級暫定王者になったベナビデスは、10月12日にセットされたドミトリー・ビボル(ロシア)とアルツール・ベテルビエフ(ロシア)の4団体統一戦の勝者への挑戦が期待される。
S・ミドル級でパワフルな強さを発揮していたベナビデスは待望の4団体統一王者カネロとの対戦がが実現せず、階級を上げた。ところが15日のオレクサンドル・ゴズディク(ウクライナ)戦では、好打を決めながらも相手を弱らせることができず、L・ヘビー級での活躍にクエスチョンマークがついた。
ベナビデスは試合後、「私は2週間前に目をカットしてしまった……右手の腱が切れたので今夜は耐えられないと思ったが、何とか切り抜けた」とコメント。もし4団体統一王者に挑戦するなら、万全の状態であることは絶対条件であろう。Photo by SUMIO YAMADA