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WBC・S・ライト級王者デビン・ヘイニー(米=写真)vs.指名挑戦者サンドル・マルティン(スペイン)の入札が18日行われ、マルティンのプロモーター、トップランクが242万ドル(約3億6300万円)で興行権を獲得した。ボクシングシーン・ドットコムなどが伝えた。
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WBCルールによりヘイニーの報酬は150万ドル(約2億2500万円)超、マルティンは60万ドル(約9000万円)超になる。ヘイニー(31勝15KO1敗)は王座を獲得したレジス・プログライス(米)、最新のライアン・ガルシア(米)戦を合わせて1500万ドルを得ており、約十分の一の報酬でマルティン戦に応じるか疑問視される。
知らせを聞いてヘイニー(25)は以前に彼の試合をプロモートしたマッチルーム・ボクシングなどが入札に参加しなかったことに関して「自分で参加すればよかった……」とも語っている。
ヘイニーはマーティンに「待機料」を支払ってひとまず試合をスルーすることも可能だといわれる。ボクシングシーン・ドットコムによるとその額は30万ドル(約4500万円)だという。
マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン・プロモーターは「誰がこの報酬で試合に応じる? マーティン戦は100パーセント実現しない。WBC王座は空位になる」と米国メディアに発言。トップランクがマーティンと他のランカーとの王座決定戦を締結すると示唆する。Photo by SUMIO YAMADA