
24日に東京・有明アリーナでWBO世界バンタム級王座のV2戦に臨むチャンピオン、武居由樹(大橋)が5日、横浜のジムでメディアのインタビューに応じ、軽い練習を披露した。

武居は今回、タイからの刺客ユッタポン・トンディーを迎える。ユッタポンはプロ戦績が15勝9KOの無敗選手で、アマチュア時代にロベイシー・ラミレス(キューバ)を破ったこともある。武居、八重樫東トレーナーともども評価するのは、タイ選手独特のリズムのほかにカウンターのうまさやディフェンスなどの技術面だ。
そのうえで「自分はもらわないように、倒しに行きたい」と武居は言う。今年の世界戦2試合はいずれも判定決着だったこともあり、倒し屋としてはフラストレーションが募っているようだ。「比嘉大吾戦も受け身になっていたし、今回はガンガン行きたい」と武居。八重樫トレーナーも「野性味あふれる、自由な動きを出してほしい」と注文していたが、公開練習の武居は八重樫トレーナーの持つスティックミットをスウェーやスムーズなバックステップでひょいひょいと外していた。
武居といえば那須川天心(帝拳)とのビッグマッチも話題になっている。大橋秀行会長は「来年に向けても今回は負けられない試合」と檄を飛ばした。