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11日夜後楽園ホールの「オーバーヒート・ボクサーズナイト111」のメインで元日本ライト級ランカーのジロリアン陸(F赤羽)が約2年ぶりに復帰し、元OPBFウェルター級王者で現日本10位の長濱陸(石田)に2回1分2秒TKO勝ちした。
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ジロリアンは宇津木秀(ワタナベ)の日本ライト級王座に挑み3回TKO負けして以来のリング。この日は68キロ契約(S・ウェルター級)の試合だったが「試合が決まってから13、14キロ」の減量をしだという。ライト級時代よりはマシだが結構きつかったようだ。
ミドルレンジよりやや長めの距離でスタートしたが、先に仕掛けたのはジロリアン。右のオーバーハンドで襲いかかり、これに感触を得て長濱にプレッシャーをかけていく。決着は早く、2回、長濱のすばやい左から一瞬攻め込まれるが、そこを左フックでとらえて右ストレート。長濱が背中から派手に倒れるとレフェリーが試合を止めた。同時に長濱陣営からもタオルが投入されていた。
「ビビりなので緊張した」というジロリアンだが、派手なフィニッシュシーンを演出。「自分の体はS・ウェルターではないと思っていますが、ウェルター級(の減量)は少しきついなと思いました」と言い、次戦の階級については保留していた。
ジロリアンは15勝14KO4敗。長濱は13勝4KO7敗1分。