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帝拳ジムの長野ハル・マネジャーが1日に老衰のため亡くなったことが分かった。昨年までジムで仕事をこなしていたが、最近は病気療養していた。99歳。5日、ジムがウェブサイトで明らかにした。
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長野マネジャーは父が裁判所の判事を務めていた朝鮮(当時、現韓国)の大邱出身。1948年に帝拳ジムの事務員として採用され、先代の本田明会長にマネジャーとして仕えた。65年に先代亡きあとは、高校生でジムの後継者となった本田明彦現会長をサポートしてきた。
この間、大場政夫の世界フライ級王座獲得とその2年後の悲劇的な死にも立ち会い、また浜田剛史以降昨年の岩田翔吉まで数々の世界王者を輩出した、現存するプロジムの中でも最古の歴史を誇る帝拳ジムを支え続け今日の隆盛へと導いた。
なお、故人の遺志により葬儀は家族葬として執り行うという。