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L・フライ級元3冠王者 岩田翔吉が世界再挑戦に前進 村田昴7連続KO勝ち

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 WBCとWBOでL・フライ級1位にランクされる元アジア3冠王者の岩田翔吉(帝拳)が6日、後楽園ホール「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT19」のメインに登場。同級10回戦でフィリピン同級1位ジャージール・トリニダードに6回1分10秒TKO勝ち。世界再挑戦に大きく前進した。

◇L・フライ級10回戦
岩田翔吉(帝拳)[TKO6回1分10秒]ジャージール・トリニダード(フィリピン)

 岩田は今年1月、元IBFミニマム級王者レネ・メーク・クアルト(比)に6回TKO勝ちして以来のリング。身長で摩擦トリニダードがジャブから右、岩田がバックステップでこれをかわしながら出入りするチャンスをうかがう立ち上がりとなった。

 先手を取って手を出すのはトリニダードだ。2回、近距離でトリニダードの左フックがカウンターで決まりと、岩田の腰が一瞬砕ける。このあと岩田は「打ってこい」のポーズでトリニダードを挑発した。

 3回はともに手を出してスリリングな展開。岩田が飛び込んでの左アッパーでダウンを奪う。ここは立ち上がった
トリニダードがしっかり手を出し、岩田は無理に仕留めにいかなかった。

 4回、岩田がジャブの打ち終わりに右を合わせていいラウンドを作ると、トリニダードは5回、右フックを軸に岩田に襲いかかった。岩田も下がらず、強烈な左ボディを打ち込んでいく。岩田は右を被弾したが、ボディを食らったトリニダードのほうがダメージはあるように見えた。

 6回、岩田は強烈な右ボディフックを効かせると、左を追撃してダウンを奪う。立ち上がったトリニダードをロープに押し込みラッシュしたところでストップとなった。岩田は13勝10KO1敗。トリニダードは11勝6KO1敗。

岩田の話「「自分がボクシングをやっている理由は世界チャンピオンになりたいから。このし合いを組んでくれたことに感謝している。ダウン経験のない選手にKO勝ち? 当たれば倒れる自信はある。当たるまでの過程を身につけたい。必ず世界チャンピオンになりたい」

◇フェザー級8回戦
マイケル・カサマ(フィリピン)[TKO1回2分5秒]金子虎旦(帝拳)

 日本フェザー級13位の金子がジャブをさしてスタートを切るが、見るからに重そうなパンチを打つカサマが左フックを振り抜くと、これを食らった金子の脚がグラグラに。ここからフラフラの金子がフットワークとクチンチで懸命に逃れ、カサマが仕留めようとするシーンがしばらく続いたが、最後は主審が危険と見て試合を止めた。金子は5勝4KO1敗。大喜びのカサマは10勝10KO2敗1分。

◇S・バンタム級10回戦
村田昴(帝拳)[TKO6回1分49秒]ブライアン・ジェームス・ワイルド(フィリピン)
 日本S・バンタム級5位のホープ村田とワイルドの無敗サウスポー対決。ワイルドがスタートから力強い左を振ってきた。村田はガードを高く上げてこれに対処。左を上下に散らして様子をうかがった。

 2回、ワイルドの左アッパーが村田の顔面をとらえてヒヤリ。さらにプレスをかけると打ち終わりに左フックも決め、ノーガードで村田を挑発した。上半身が柔らかく、独特のリズムを持つワイルドは3回にも左を消えたが、村田が攻撃をボディにフォーカスすると、これが決まり、ワイルドにダメージを与えた。

 4回、村田は休まず攻めて、ジャブ、ボディ打ち、左アッパー、左ストレートを次々に決めてワイルドを追い込んでいく。ワイルドも逆転の一発を狙うが、ダメージが蓄積して村田の右でダウン。村田は5回に仕留めにいったが、ワイルドが粘り抜いた。村田は6回も攻めまくり、最後は主審が試合を止めた。村田はデビューから7連続KO勝ち。最後まで手を出し続けたワイルドは12勝6KO1敗1分。

 村田は「今回10回戦でテストマッチという感じで組んでもらったと思う。もっときれいに勝つつもりが、ああいう勝ち方は持ち味ですけど、もっと冷静に戦えるようになりたい」と語り、タイトル挑戦をアピールした。

◇110ポンド8回戦
高見亨介(帝拳)[3-0(79-73×3)]ウラン・トロハツ(中国)

 IBF11位を筆頭に3団体で世界ランキング入りしている日本L・フライ級1位の高見が世界挑戦経験もあるトロハツと対戦。身長で上回る高見は初回から積極的に右を上下に打ち分け、左ボディも打ち込んでいく。トロハツは高見のパンチをブロックしながらチャンスを伺うが、高見のスピード、アップテンポな攻撃に苦しみ、なかなか反撃ができない。

 高見は3回、さらにテンポを上げ、ボディ打ちを軸にしてコンビネーションでトロハツに迫った。劣勢のトロハツは4回に反撃、ジャブや左フックを当てるシーンを作るものの、高見の優位は変わらない。トロハツは6回、右ストレート、左フックを決めて赤コーナーをヒヤリとさせるが、高見は強気に攻めて試合は白熱した。

 終盤はトロハツが高見を追いかけるものの、高見が脚を使いながらコンビネーションで攻め、最後まで優勢をキープした。22歳の高見は7勝5KO。勝利者インタビューで「不甲斐ない試合をしてしまった。世界挑戦している選手とフルラウンド戦えたことをプラスにとらえたい」と話した。31歳のトロハツは3連敗で15勝7KO7敗2分。

◇フライ級4回戦(東日本新人王戦)
佐野篤希(伴流)[TKO4回1分25秒]鈴木丈太朗(帝拳)

◇S・フライ級4回戦(東日本新人王戦)
大橋昌彦(角海老宝石)[2-0(39-37×2、38-38)]江﨑由(横浜光)
観衆=1338人


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