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「プライムビデオLive Boxing9」のメインで行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチは、チャンピオン中谷潤人(M.T)が指名挑戦者のビンセント・アストロラビオ(比)に初回KO勝ち。王座の初防衛に成功した。KOタイムは2分37秒。
チャンピオン注目の初防衛戦は、一刺しで決まった。開始ゴングが鳴ると、サウスポー中谷に対しアストロラビオは攻め入る隙を探しジリジリと出た。重心をやや落とした構えの中谷は距離をキープしつつ、ロングから左ストレート。
互いに展開を左右するような決定的なヒットはなかったが、このラウンド終盤、中谷が右ジャブをまずアストロラビオのガードの上に当ててからボディに左ストレートを音もなく突き刺すと、挑戦者は顔をしかめてダウン。カウント中に一度立ち上がったものの激痛にこらえきれず再び崩れた。
圧勝の中谷は「ちょっと早すぎたかなと思いますが、すみません、さらにいいパフォーマンスをできるようこれからも練習します」。KOパンチは感触がなかったという。
「この試合でみなさんに統一戦を意識してもらえたらと思っていました。どうでしたか?」とファンに問いかけたチャンピオン、この日の防衛で一層その存在感を強めた感がある。中谷の全勝記録は28勝21KO、2度目の世界挑戦に失敗したアストロラビオは19勝14KO5敗。