
S・ミドル級4団体統一王者に君臨するサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ=写真)の次回防衛戦がエドガー・ベルランガ(プエルトリコ)を相手に行われることになった。9月14日、ラスベガスのT―モバイル・アリーナで開催される。これにともないIBFは1位ウィリアム・スクール(キューバ)との指名試合に応じないと判断し、タイトルはく奪を通達した。

“ボクシングの顔”と呼ばれて久しいカネロの次戦は、WBCのS・ミドル級とL・ヘビー級で暫定王者に君臨するデビッド・ベナビデス(米)が待望されていたが今回も見送られた。ちなみにベナビデスはL・ヘビー級暫定王座を返上してS・ミドル級一本に絞っている。一方でベルランガと英国の2世ボクサー、クリス・ユーバンクJrがカネロの相手に浮上していた。
またカネロにはウェルター級4団体王座を統一したテレンス・クロフォード(米)とのビッグマッチが話題になっている。これはクロフォードが8月3日にWBA・S・ウェルター級王者イスライル・マドリモフ(ウズベキスタン)と対戦後に行方が定まると思われる。
ニューヨークが地元のプエルトリコ系ベルランガ(21勝17KO無敗=27)はプロデビュー以来16連続初回KO勝ちの快進撃で話題を呼んだ。その後4連続判定勝ちと勢いが途絶えたが2月の最新戦で5試合ぶりのストップ勝ちをマーク。途中でトップランク傘下からエディ・ハーン氏のマッチルーム・ボクシングに移籍している。WBA・S・ミドル級1位にランクされている。
空位となるIBF王者はスクールと2位ウラジミール・シシュキン(ロシア)の間で争われるもよう。Photo by SUMIO YAMADA