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3日のWBOバンタム級戦で王者武居由樹(大橋)に惜しくも判定負けを喫した挑戦者の比嘉大吾(志成)は、試合後の会見で「やりきった」と繰り返し、現役引退を示唆した。
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試合に向けて死ぬ気でやってきたという比嘉。「初めて、いい試合ができたんじゃないかなと思う」と切り出したように、比嘉自身が納得できる武居との12ラウンズだったようだ。会見中は何度も「やりきった」と口にした。
最終ラウンドは武居との距離を潰して攻めるつもりが、「潰せなかった」と比嘉。採点表を見返すとこの最終回が勝負を分けたのだが、比嘉は「強引さが足らなかった。自分がやらないといけないことを最後に相手にやられちゃいましたね」とサバサバしていた。
「ボクシング人生にいろいろとあった。野木(丈司)さんと18歳からやってきて、途中いろいろあって、いまのジムに拾ってもらって、楽しい10年間でしたね」。こう語った比嘉は「競技人生に区切りか?」と質問され、「そうですね、俺はやりきった。悔いもなし。楽しい試合だった」と語った。