
前WBO・S・ウェルター級王者ティム・チュー(豪州)の復帰戦が内定した。チューは10月19日、米フロリダ州オーランドのカリブ・ロイヤル・リゾートで同級IBF王者バクラン・ムルタザリエフ(ロシア)に挑むことになった。ザ・リングのホームページなどが伝えた。

チュー(24勝17KO1敗)は3月ラスベガスでセバスチャン・フンドラ(米)とWBO&WBC戦を行い、頭をカットする大流血戦の末、2-0判定負けで王座を失った。8月にスター候補のバージル・オルティス(米)との一戦が組まれたが、フンドラ戦で被った傷がまだ完治しておらず見送った経緯がある。その後エロール・スペンス(米)やランカーのエリックソン・ルービン(米)との話が持ち上がったが具体化しなかった。
チューは「バクランは私が欲しいものを持っている。スペクタクルな試合で2度目の世界チャンピオンになる」とプレスリリースで語っている。チューは豪州のノーリミット・ボクシングにプロモートされている。
ムルタザリエフ(22勝16KO無敗)は4月にドイツで行われたIBF王座決定戦でジャック・クルカイ(ドイツ)に11回KO勝ちし戴冠。今回が初防衛戦となる。「プライムビデオのイベントで強い相手と防衛戦を行うことにエキサイトしている。ティムがベストな状態でリングに上がってくれることを望んでいる」とプロモーターのメインエベンツを通じてアピールする。