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10月13日の「Prime Video Boxing10」(東京・有明アリーナ)に出場するユーリ阿久井政悟(倉敷守安)と岩田翔吉(帝拳)が1日、帝拳ジムで公開練習に臨んだ。
阿久井と岩田はともに2日間興行のDay1で試合を行う。阿久井はタナンチャイ・チャルンパック(タイ)を相手に保持するWBAフライ級王座の2度目の防衛戦。岩田はハイロ・ノリエガ(スペイン)と空位のWBO・L・フライ級王座を争う。
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実戦練習のため上京してちょうど1ヵ月の阿久井はいい状態をキープしている。週5ペースのスパーリングは約100ラウンド。自分のボクシングの幅を広げる目的でパートナーを固定せず行っているが、たしかな手ごたえがあるようだ。この日会見に同席した守安竜也会長も「見た感じでも元気がある」と言っていた。
「テーマは勝つことです。勝つことだけしか考えていません」とチャンピオン。帝拳ジムでは今週いっぱい動き、一度岡山に戻って最後の調整を行う。
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世界再挑戦の岩田も「このまましっかりやっていけば、満足のいく仕上がりになると思います」。こちらはノリエガ対策として、ユーリ阿久井やアマチュア全日本王者の牧野草子(自体校)らのスピードがあり、出入りを得意にするタイプとスパーリングをこなしてきた。
ノリエガは岩田の空振りを誘ってポイントを奪いたいはず――というのが岩田陣営の見立て。「空回りをしないよう今回はできるのではないか。岩田は経験を積んだ」と浜田剛史代表は期待を寄せる。「今回負けて『いい経験になりました』とは言えない」と岩田は必勝態勢だ。