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マッチルーム・ボクシングとDAZNは元WBAスーパー・IBF統一S・バンタム級王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)が12月14日、モナコでWBA・S・バンタム級暫定王座決定戦に出場すると発表した。WBA同級1位のアフマダリエフはリカルド・エスピノサ(メキシコ)と対戦する。
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アフマダリエフ(12勝9KO1敗=29)は昨年12月、ケビン・ゴンサレス(メキシコ)とのWBA・S・バンタム級挑戦者決定戦で8回TKO勝ち。マーロン・タパレス(フィリピン)に2-1判定負けで統一王座を失ってからの再起を果たした。その後、S・バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に挑戦を目指した。井上がルイス・ネリ、TJ・ドヘニーと防衛戦を行う間も本人と陣営はアピールしていた。
挑戦が延ばされていることで陣営は訴訟も辞さない姿勢を見せているが、ひとまず暫定タイトルを獲得して井上側をけん制するもよう。井上の米国のプロモーター、ボブ・アラム氏(トップランク)はアフマダリエフ側の動きに眉をひそめているが、来年計画される井上の米国戦の相手にアフマダリエフを抜てきする可能性を示唆してもいる。
相手のエスピノサ(30勝25KO4敗=27)はティファナが地元。19年4月にジョンリエル・カシメロ(フィリピン)とWBOバンタム級暫定王座を争い、最終12回KO負け。21年5月、元S・バンタム級2団体統一王者ダニエル・ローマン(米)に判定負け。以後1無効試合をはさんで5連勝中。