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ニューヨーク州ベローナのターニングストーン・リゾートカジノで2日(日本時間3日)行われたWBC・S・フェザー級タイトルマッチは、挑戦者で前王者のオシャキー・フォスター(米)が王者ロブソン・コンセイサン(ブラジル)に2-1判定勝ち。ダイレクトリマッチを制して4ヵ月ぶりに王者に復帰した。
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7月の第1戦は攻防がかみ合わない印象もあったが、この再戦は両者の積極性が目立った。同時にともにディフェンスが秀逸でクリーンヒットを許さない。その攻防の中でフォスターはショートパンチを狙い、コンセイサンはワイルドなパンチを放つ。
ラウンドの優劣の判断が難しいが、5回、フォスターの右が決まり、コンセイサンが一瞬ひるむ。しかし6、7回はブラジル人が押しの強さでリードした印象。だが8回、左フックを決めたフォスターが挽回を図り、9回にも右オーバーハンドを見舞う。
10回、やや疲れの見える王者にフォスターが右オーバーハンドを浴びせるとコンセイサンがグラつく。しかし追撃を脚を使ってかわした王者は11回、クリンチで巧妙に体を寄せる。最終回、左フックをねじ込んだフォスターだが王者を追い詰めることはできなかった。
アナウンスされたスコアは115-113で割れ、もう一者は同じスコアでフォスター。王者が入れ替わった。フォスターは12月アリゾナ州で行われるWBO王者エマヌエル・ナバレッテとオスカル・バルデス(ともにメキシコ)の再戦の勝者との統一戦を希望した。
セミのライト級10回戦はWBC&WBO2位レイモンド・ムラタラ(米)がヘスス・ペレス(メキシコ)に2回1分24秒TKO勝ち。2回、見事な右クロスでペレスをキャンバスに落としたムラタラがワンツーでまた倒し、連打でストップした。WBOウェルター級王者ブライアン・ノーマンJrや同級ランカーのアレクシス・ロチャとフルラウンド戦ったタフガイ、ペレスをストップしたムラタラは22勝17KO無敗。ペレスは25勝18KO6敗。