有明コロシアムで20日挙行されるトリプル世界タイトルマッチの予備検診が17日、都内のホテルグランドバレスで開かれ、出場6選手が検診を受けた。WBA世界ミドル級王座決定戦に出場する1位アッサン・エンダム(仏=カメルーン)と2位の村田諒太(帝拳)は、意外にも村田がリーチで上回った。
事前の情報では村田のリーチが183センチ、エンダムが193センチと伝えられていたが、計測の結果は村田が188.5センチ、エンダムが187.5センチ。計測の仕方で大いに誤差が出るデータではあるが、村田がリーチの長いと思われたエンダムをわずかに上回る結果となった。
会見した村田は「思ったより僕の手が長かった」と軽く笑顔を見せたものの「リーチと一言でいうけど、ボクシングは踏み込みがあったりするので、(腕の)長さが直接的に影響するかといえば、そうではないと思う」と涼しい顔。「彼がアウトボクシングで、僕がファイターだと思うので、そこをぶつけていくだけです」とこれまでのセリフを繰り返した。
一方のエンダムも「村田のほうが少し背が高いと知っていたし、いい人だとも聞いていた。リングに上がってどう変わるかが楽しみだ」と来日以来の落ち着きぶりに変化はなし。ただし「昨日の夜は何を食べたのか」という質問が飛ぶと、トレーナーのペドロ・ディアス氏が「そんなこと言うな」と言わんばかりに口をはさみ、エンダムは「特別なものは食べていないよ」と苦笑いしていた。
エンダム 村田
身長 181.2cm 182.8cm
頸周 39.8cm 41.2cm
胸囲 95.0cm 98.0cm
リーチ 187.5cm 188.0cm
視力 左1.5右1.5 左1.0右1.0