20日(日本時間21日)地元メリーランド州のリングに立ったWBC世界フェザー王者ゲーリー・ラッセル(米)が挑戦者で暫定王者のオスカル・エスカンドン(コロンビア)に7回59秒TKO勝ち。15年、ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)をストップして獲得した王座の2度目の防衛に成功した。
同州オークソンヒルのMGMナショナル・ハーバーに発表で2345人の観衆を集めた一戦、サウスポーからクイックなパンチを浴びせるラッセルがリード。3回、右フックでエスカンドンをキャンバスに送る。ここを打ち返して凌いだコロンビア人は5回、ボディーを集中砲火して反撃した。
しかし6回、ラッセルは打ち合いでボディー、顔面に強打を見舞いフィニッシュのお膳立てをする。続く7回、左クロス、右フックでエスカンドンをロープへ飛ばしたラッセルが2度目のダウンをゲット。コロンビア人は起き上がったが、ダメージが深く、レフェリーがストップをかけた。
「ロマチェンコをノックアウトする」
試合後エスカンドンの勇敢さを称えたラッセルは「ロマチェンコのことが頭から離れない。ファンのためでもメディアにためでもなく、自分のために彼と再戦したい。私を彼を最初にノックアウトする選手になる」とコメント。
同時に対抗王者のレオ・サンタクルス(WBAスーパー)、オスカル・バルデス(WBO)、リー・セルビー(IBF)との統一戦にも意欲的な発言をした。ラッセル(28)は27勝16KO1敗。エスカンドン(32)は25勝17KO3敗。
ディレル反則勝ち、ウスカテギがゴング後の加撃
同じリングで行われたIBF・S・ミドル級暫定王座決定戦は、3位アンドレ・ディレル(米)が1位ホセ・ウスカテギ(ベネズエラ)に8回終了反則勝ち。王者ジェームス・デゲール(英)への挑戦権を手にした。
8回終了のゴング後、ウスカテギが放ったパンチでディレルがダウン。ディレルが回復せず、主審がウスカテギの反則負けを宣告した。8回までの採点は77-74、77-75、76-76でウスカテギがリードしていた。