26日(日本時間27日)米国カリフォルニア州カーソンのWBO世界S・ウェルター級王座決定戦でミゲール・コット(プエルトリコ)に12回判定負けを喫した亀海喜寛(帝拳)が試合後、メディアのインタビューに答えた。
「残念のひと言です」。亀海が言葉を振り絞った。試合は作戦通りに開始から強い圧力をかけて出たが、元4階級制覇王者コットのスキルに阻まれ、ポイント差を広げられる展開。亀海は相手のうまさを称えつつ、4、5回あたりに上腕部に疲れが生じ、思うように手数が伸びなかったことを明かした。「毎ラウンド、必死にやったのですが」と亀海。
「ただただ勝ちたかった…」
試合後のリング上では涙も見せた。「たくさんの方が仕事を休んで、チケットを買ってまでアメリカに来てくれた。それは俺が勝つところを見に来ているわけで、結果を出せなかったことが心苦しい」と心境を吐露した。
「偉大なファイター(コット)と戦いましたが、俺はただただ勝ちたかったんです。本当に欲しかったのは勝利なので」と繰り返した。
帝拳の本田明彦会長は「本当によく頑張った。やれることはやった。ただコットに、こちらの期待したほどの衰えはなかった。弱らせて、弱らせて……と思っていたが」と、36歳のベテランの健在ぶりを称えた。
HBOとGBOの亀海評価は下がらず
それでも、放送のHBOはじめGBPなどの亀海に対する評価は依然として下がるものではなかったといい、今後については「まずはゆっくり休んでからだね」とした。亀海本人も「俺はもっと強くなって戻ってきます。ビッグネームに勝ちたいというのが 俺のモチベーションです」と、立ち上がる意欲をアピールした。