9日(日本時間10日)スタブハブ・センターでゴングとなる「SUPER FLY」の記者会見では、メインイベントに出場するWBC世界フライ級王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)と前王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が因縁のリマッチに向けて決意表明をした。
ロマゴン初黒星から半年、因縁のリマッチ
3月の対戦ではロマゴンの勝利を支持する声も多く、それゆえダイレクトリマッチが実現。元4階級制覇王者ゴンサレスは「再びチャンスをもらえてうれしい。素晴らしい試合をお見せする」といつも通り謙虚にコメントした。プロ初黒星をつけられたシーサケットにリベンジするため、すべてを遮断して日本でトレーニングを続けただけに、落ち着いた表情の中にもすごみが感じられた。
一方のシーサケットは「タフな試合になるのは分かっているが、ベルトはタイに持ち帰る」と力強く宣言。陣営はごみをあさっていた貧しい少年が努力の末にチャンピオンになったエピソードを紹介してタイ陣営のやる気を誇示。タイ全土をあげてベルトを死守する意気込みだ。
メキシカン対決となるWBC世界S・フライ級挑戦者決定戦は、元王者で日本でもお馴染みのカルロス・クアドラスと、元WBA&WBOフライ級王者のフアン・フランシスコ・エストラーダが激突する。イベントの中ではこの試合が最も面白いのではないか、と期待されている。
クアドラスはガジョ人形パフォーマンス披露
隣に座った井上に「ゲンキ~?」と声をかけるなどご機嫌のクアドラスは、エストラーダのニックネームであるガジョ(雄鶏)の人形を叩きながら登場。昨年9月のゴンサレス戦では、ゴンサレスの愛称チョコラティートにひっかけてチョコレートミルクを飲むパフォーマンスを披露しており、今回も役者ぶりは健在だった。
一方のエストラーダはクアドラスのパフォーマンスに苦笑いしながら「どちらとでもやる準備はできているが、できればローマンにかってもらってローマンと再戦したい」と12年11月に敗れているロマゴンへのリベンジを目標に掲げた。