現地時間あす22日、米アリゾナ州ツーソンのツーソン・アリーナで挙行される2つのWBOタイトルマッチの計量が21日行われ、出場する4選手はリミット以内を計測し、明日の試合を待つのみとなった。
WBO世界フェザー級戦は王者オスカル・バルデス(メキシコ=米)が125.8ポンド(57.06キロ)、挑戦者4位ジェネシス・カシミ・セルバニアが125.4ポンド(56.88キロ)。リミット126ポンドに合格した。
井上「セルバニアはタフ」
セルバニアとスパーリングを重ねたWBO世界S・フライ級王者の井上は「セルバニアはタフ。他のパートナーは打ち込むと倒れたり、嫌な顔をしたりするけど、セルバニアはへっちゃらな顔をしている。楽しみな一戦です」とエールを送った。将来的に階級アップを目論むだけに、セルバニアの戦いぶりを見て、自分が上のクラスでどの程度やれるかを計る楽しみもあるようだ。
フィリピン出身でカシミジムに所属するセルバニアは世界初挑戦。勝てば北陸のジムから初の世界チャンピオン誕生となる。初防衛戦で日本の大沢宏晋(ロマンサジャパン)を退けているバルデスは今回が3度目の防衛戦。
同じくS・ミドル級戦は王者ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)が167.8ポンド(76.11キロ)、挑戦者1位ジェシー・ハート(米)が167.6ポンドをマーク。168ポンドのリミットをクリアした。こちらは勝敗予想が拮抗している。
4選手とも無敗で、戦績を合計すると108勝73KO無敗。前座カードではトップランク社の下キャリアを進めるエリートアマ、マイケル・コンラン(アイルランド)がケニー・グスマン(米)とプロ4戦目(フェザー級6回戦)を行う。Photos:Mikey Williams/Top Rank