英国マンチェスターのマンチェスター・アリーナで17日(日本時間18日)行われたWBA世界S・ミドル級タイトルマッチ兼賞金トーナメントWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)準決勝は、ジョージ・グローブス(英)がクリス・ユーバンクJr(英)に3-0判定勝ち。WBA“スーパー”王座を防衛するともにトーナメント決勝へ駒を進めた。
英国人3人で構成された3ジャッジは117-112、116-112、115-113でグローブスを支持したが、3番目のスコアが試合内容にもっとも相応しかったように見えた。距離を置くグローブスにユーバンクは序盤から強引にパンチを振るって肉迫。空を切る回数も多いが、何発かはグローブスに吸収された。
中盤も突進するユーバンクにグローブスはアウトボクシングで対抗。クリンチで凌ぐシーンも目立つ。9回、ユーバンクは右マブタを大きくカット。鮮血に染まるユーバンクはなおも強引に仕掛け、グローブスは迎撃。最終回、ユーバンクのアタックにグローブスはロープを背負い防戦を強いられた。
アウトボクシングが評価されたグローブスは来週24日ドイツで行われるユルゲン・ブリーマー(ドイツ)vsカラム・スミス(英)の勝者と5月に予定される決勝、防衛戦に臨む。