OPBF・S・バンタム級タイトルマッチが13日、後楽園ホール「ゴールデンチャイルドボクシング122」&「DANGAN208」のメインイベントで行われ、王者の大竹秀典(金子)が挑戦者1位ブライアン・ロベターニャ(比)に10回1分53秒TKO勝ち。3度目の防衛に成功した。
ロベターニャが初回から飛ばした。果敢に接近戦を挑んで、ボディ攻撃、打ち下ろしの右フックで大竹に襲い掛かる。受けに回った大竹だが、ガードを固めてこれをしのぐと、1回終盤から左ボディブローを軸に挑戦者に圧力をかけていった。
2回以降も近距離の攻防が続き、36歳のベテラン大竹はボディ打ちと右ショートで優位に立つ。早くも息の上がる26歳のロベターニャもラフなパンチを振り回して対抗するが、大竹のボディ攻撃を食らって苦しい。4回終了時の採点は、39-37、40-36×2で大竹がリードした。
大竹は中盤、挑戦者を再三ロープに追い込むも、ロベターニャは失速しそうでなかなか失速せず、力のあるパンチを打ち返し続ける。8回終了時の採点は78-74、79-73、80-72で大竹。
判定も見えてきた10回、大竹の右ストレートが炸裂し、ロベターニャがついにダウン。立ち上がた挑戦者に大竹がラッシュしたところで主審がストップした。ロベターニャは不満をあらわにしたが、パンチをもらいすぎた。
IBF同級6位など3団体で世界ランク入りしている大竹は31勝14KO2敗3分。「まだまだ伸びるところはある」。世界再挑戦はあきらめない。1月に無敗ホープの千葉開(横浜光)に勝利して勢いに乗るロベターニャは金星を挙げることはできなかった。戦績は13勝11KO5敗3分。