今月24日に名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで行われる日本人世界戦対決でWBOフライ級王者の木村翔(青木)に挑む田中恒成(畑中)が3日午後市内の畑中ジムでメディアに練習を公開。本人、畑中清詞会長とも「順調に仕上がっている」と好調をアビールした。
この日は”仮想木村“としてフィリピンから呼び寄せたロニー・バルドナドを相手に4ラウンドのスパーを披露。バルドナドは3月に田中が世界前哨戦で対戦(TKO勝ち)した相手だ。
スパーリングパートナーを務めることが決まり、来日前に木村の試合映像を見てきたと言い、この日も時に荒々しく田中に攻撃を仕掛けるなど、仮想木村になりきって田中に協力していた。
これまで2階級で世界を制している田中は、木村を攻略すれば3階級制覇達成となるが、「そういうことは全然意識していない」。これまで一番の強敵との対戦を前に、試合に集中したいからなのだろう。
チャンピオンの木村といえば、一番の武器は気持ちの強さ。田中も「今度は自分との戦い。すごくきつい試合になると思う」と覚悟している。従って、「俺の心が折れるか、折れないかで勝敗は決まる。頑張って俺の方から(木村の心を)折りにいきます」と意欲的なコメントを残した。