10月29日に英マンチェスターのマンチェスター・アリーナで予定されているWBA&WBO世界ヘビー級統一王者タイソン・ヒューリー(英=写真左)と前統一王者ウラジミール・クリチコ(ウクライナ=写真右)の一戦を前に、タイソン陣営の態度にクリチコ陣営が不満を抱き、法廷闘争も辞さないと息巻いている。
昨年11月にヒューリーが大方の予想を覆してクリチコに勝利。契約にある再戦条項にのっとり、リマッチは7月にセットされた。ところがヒューリーが足首を負傷したため、試合は10月に延期。ここまでは問題ないように思えたが…。
海外メディアによると、クリチコはツイッターで「残念ながらヒューリー陣営はすでに契約済みの内容を何度も変更しようとしている。我々は権利を守るために、裁判所に訴えざるを得ないかもしれない」とツイート。クリチコのマネジャー、ボエンテ氏も「彼らは契約している内容の多くを変えようとしている。お金のこともそうだし、ほかにもたくさんだ。もう記者会見もしているというのに」とおかんむり。いったい何でもめているのか詳細は不明だが、クリチコ陣営が腹に据えかねているのは間違いなさそうだ。
ヒューリーは先日、クリチコに勝利した暁には、同胞のIBF王者アンソニー・ジョシュア、米国のWBC王者デオンタイ・ワイルダーとの統一戦に意欲を示す発言をしたばかり。何かとお騒がせのチャンピオンだが、クリチコとの再戦が滞りなく実現することを祈るばかりである。