ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンに満員の観衆を集めて15日(日本時間16日)挙行されたWBA・S・ミドル級“レギュラー”王座タイトルマッチは、挑戦者でWBA“スーパー”・WBC統一ミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)が王者ロッキー・フィールディング(英)に3回2分38秒TKO勝ち。S・ウェルター級、ミドル級に続き、3階級目のベルトを獲得した。
カネロの楽勝だった。身長で大きく勝るフィールディングにカネロはスタートから肉迫。左ボディーを浴びせるとフィールディングはあっけなくヒザをつく。ボディー打ちで追い詰めたカネロは2回にも攻勢をかけ、またも左レバー打ちで英国人にヒザをつかせる。
仕上げは3回。前進するカネロにハイガードで対抗するフィールディングだが鼻血を流し劣勢は明らか。右オーバーハンドを食らい3度目のダウン。最後、カネロの左アッパー2発で崩れるとレフェリーはそのまま試合を止めた。
圧勝のカネロは「ボディー打ちはジムでじっくり練習していたパンチ。初めての体重(階級)でも問題なかった。次は5月4日。ラスベガスのT-モバイル・アリーナをブッキングしてある」とコメント。
IBFミドル級王者ダニエル・ジェイコブス(米)がリングに上がり、対戦を希望する場面もあった。ミドル級に戻るかは年明け後チームと話し合って決めたいと話している。Photos/SUMIO YAMADA