今月26日(日本時間27日)米ヒューストンのトヨタセンターでWBO世界S・ウェルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)にアタックする同級3位の井上岳志(ワールドスポーツ)は順調にトレーニングを消化している。2日は角海老宝石ジムでS・ライト級世界ランカーの岡田博喜と6ラウンドのスパーリングを行った。
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井上(右)は持ち前のプレスで世界獲得を狙う
世界を目指すという点で共通している井上と岡田だが、ふたりは東京・駿台学園高校時代の同期でもある。この日は、高校以来実に久々に拳を交えた。
ムンギア戦は「とにかくくっ付いて戦う」と、自分の得意分野での勝負を期している井上。シャープなジャブ、ストレートを繰り出す岡田に対し、ためらいなく圧力をかけ続け、見ごたえのある6ラウンドをこなした。
岡田は井上のかけるプレスの強さを「相当」と認め、「ゴリゴリに攻めてムンギアに音を上げさせてほしい」と激励。井上も笑顔でこれに応えた。
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井上と岡田は東京・駿台学園高の同期だ
世界上位の岡田との伯仲のスパーリングでまた手ごたえを得た様子。19年のトップバッターは「本番ではもっともっと近場で押します」と打倒ムンギアに向けて発奮していた。所属の齊田竜也会長によると、井上陣営は19日に日本を発つ予定。