決戦迫る! 10日(日本時間11日)米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のザ・フォーラムでゴングを聞くWBC世界S・フライ級タイトルマッチの最終記者会見が現地時間6日、ロサンゼルスで開かれ、王者カルロス・クアドラス(メキシコ)と挑戦者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が抱負を語った。
この試合に4階級制覇をかける軽量級の怪物ボクサー、ゴンサレスは「クアドラスに挑戦できてとてもハッピーだ。ザ・フォーラムのロサンゼルスのファンの前に帰ってこられたことを光栄に思う」とコメント。これが7度目の防衛戦となるクアドラスは「アメリカで初めての試合でとても興奮している。ゴンサレスは偉大なチャンピオンで尊敬しているが、私は万全の準備をしてベルトを守る」と必勝宣言した。
35勝27KO無敗のクアドラスが45勝38KO無敗のゴンサレスの挑戦を受けて立つ形だが、戦前の予想はゴンサレス有利という声が多い。とはいえ、両選手をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長によると、双方の陣営はともに「自信満々」とのこと。軽量級としては近年まれにみるビッグマッチで、試合には両選手との将来的な対戦が期待されるWBO世界S・フライ級王者の井上尚弥(大橋)も駆けつける予定だ。
会見にはロマゴンvsクアドラスとともにHBOの放送カードとなったS・ウェルター級10回戦に出場するヘスス・ソト・カラス(メキシコ=米)と日本の亀海喜寛(帝拳)も出席。両者は4月に対戦し、激闘の末に引き分け。この試合がエキサイティングな好ファイトだったため、再戦が注目試合のアンダーカードに組み込まれた。Photos:Chris Farina/K2 Promotions