11月5日(日本時間6日)米ラスベガスのトーマス&マックセンターでWBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ)に挑戦する同級2位の大沢宏晋(ロマンサジャパン)が31日、現地のトップランクジムでメディア向け公開練習に参加した。
前日にラスベガス入りした大沢は、行きの飛行機で「かなり揺れて行く前に終わってしまうんじゃないかとビビりました」と苦笑いしたが、「フィリピンでも試合をしてますし、海外は何でもあると思っているので気にしてないです」とマイペースを強調した。
この日は20勝18KO無敗の王者バルデスと顔を合わせることはなかったが、「世界で一番強いやつと拳を交えるという、とてもいい緊張感があります」と静かに闘志。日本で160ラウンドのスパーリングをこなしており、その表情は「やるべきことはやった」という自信に満ちていた。
当日は、元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)がメインイベントを務め、4階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)がセミを務めるという豪華ラインアップ。世界のスーパースターたちの中でファイトする大沢は「世界のスターと同じ場所におられるのは幸せなこと」と前置きしつつ「テレビの中で見るからすごいと思うけど、実際に見たらひとりの人間だし、普通かなと思いますね」と臆するところはない。
下馬評では不利が予想されるが、苦労してつかんだ夢舞台を前に「必ず日本にベルトをもって帰る」と力強い言葉で締めた。