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ボクシング界が他格闘技との関係ついて集会 ヘビー級と女子の選手交流を検討

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 日本プロボクシング協会(JPBA)は22日、都内で日本ボクシングコミッション(JBC)の協力のもと「他競技・類似イベントに関する全国集会」を開催した。協会加盟ジムの会長やマネジャーら約60人が出席し、他プロ格闘技とのかかわりについて話し合った。

取材に応じる花形協会長(右から2人目)ら

 今回の集会で話し合われたのは、総合格闘技やキックボクシングの選手をボクシングにいかに受け入れるか、他の格闘技イベントにJBCライセンス保持者がどのようにかかわっていいのか─の2点だ。

 他競技選手の受け入れについては、選手層の薄いヘビー級と女子に関して受け入れのハードルを下げる方向性が示された。現状でも他格闘技の選手が協会加盟ジムに所属し、プロテストに合格すればボクシングの試合に出られるが、両団体を行き来することは事実上できない。

 これをJBCが戦績やKO負けの実態を確認できる団体と提携し、両団体を相互に行き来できる二刀流を可能にする、というのが今回示された案だ。また、主要4団体が関与しているムエタイとの交流も検討事項として示された。

 他格闘技イベントとのかかわりについては、ライセンス保持者が他格闘技の試合に出場すること、セコンドに入ることは今まで通り認められないが、セレモニーに出席したり、テレビ解説を務めたりするのOK、というラインが示された。

 また、“ボクシング類似イベント”には関しては、「安全管理などの面からボクシングへの信頼がゆらぐ」として「一切協力しない」という方針が再確認された。類似イベントとは、6月に行われた那須川天心と元ボクシング世界王者の亀田興毅氏が“特別ボクシング・ルール”で対戦したイベントなどを指す。


五輪目指す高山勝成 旧敵のイーグルとタッグ

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 ミニマム級のプロ世界主要4団体でベルトを巻き、2020東京五輪出場を目指す高山勝成(36=名古屋産業大)が全日本選手権の東海ブロック大会(31日、9月1日=岐阜工高)に向けての練習を22日、大阪市の天神ジムで公開した。

かつて世界戦を戦ったイーグル(左)のサポートを受けた高山

 スパーリングパートナーには05年に高山と世界戦を戦い勝利したタイ人の元WBC同級王者、イーグル京和(本名=イーグル・デーン・ジュンラパン)さん(41)が駆け付け、高山の五輪出場をサポートした。

 高山は7月6、7日に名古屋工学院専門学校で開催された愛知県予選フライ級で連勝、愛知県代表の座をつかんだ。しかし、初めてのアマの試合で3分3ラウンドの試合時間の短さ、2日続けての試合、試合前のリング下の待機などプロとは違うアマの試合ペースに大きく戸惑いを感じた。

 このため、開始ラウンドから全力で戦いを進めていくスタイルの確立など、アマ仕様への改造を図っている。今年4月、タイで開催されたアマのアジア選手権を観戦した際に、アユタヤでボクシングジムを運営しているイーグルさんと再会した。

 角海老ジムで活躍したイーグルさんは31勝4敗のアマ経験があり、いまもトレーニングを積んでいる。高山が五輪への戦いを続けていると知り、19日に妻の薬師寺千帆さん(53)とともに来日、連日、旧敵の高山と激しい「友情スパーリング」を行った。

 イーグルさんと10ラウンドの実戦さながらの打ち合いを積んだ高山は「愛知県予選の2試合でアマの試合はエネルギーを凝縮して戦わないといけないと学んだ。東海ブロックはさらに実力のある選手が出てくる。高校野球と同じで負けたらおしまいなので、切羽詰まった戦いが続くが、ベストを出し切って悔いのない戦いをするだけです」と東京への通過点の東海ブロック大会へ決意を表明した。

 イーグルさんは「高山は足の動きが速くなり、パンチも強くなった」と4日間の印象を語った。東海ブロック大会フライ級には静岡県代表でL・フライ級全日本4連覇の坪井智也(自衛隊)らが出場する。

週末の世界戦オッズ コバレフvsヤード拮抗 田中恒成&エストラーダは断然有利

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 今週末、世界各地で行われる世界タイトルマッチのオッズ(賭け率)が出ている。これらの試合はいずれも24日、挙行される。

防衛戦を控える田中(左)とエストラーダ

 まずロシアで行われるWBO・L・ヘビー級戦は、アメリカ式のオッズ表記で王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)が-160、挑戦者アンソニー・ヤード(英)が+150。コバレフに160ドル賭けて100ドル儲かる計算。ヤードに100ドル投じて150ドル儲かる。およそ3-2でコバレフ有利。ヤードの若さとパワーを買う声も多く、予想は接近している。

 メキシコのエルモシーヨでゴングが鳴るWBC・S・フライ級戦は、V1戦となる地元の王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)が挑戦者ドゥエイン・ビーモン(米)に25-1と大差で有利を予想される。もし番狂わせが起こればビーモンに100ドル賭けて2500ドル入る計算だが、果たしてどうなるか。

 一方、名古屋の田中恒成(畑中)vsジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)のオッズも出ており、8.5-1で田中有利。またフィリピンのWBOバンタム級暫定王座戦は、王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が挑戦者セサール・ラミレス(メキシコ)に6-1で有利を予想される。

復権狙う元王者“バッドボーイ”ネリ カネロのレイノソ・トレーナーに弟子入り

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 前WBCバンタム級王者ルイス・ネリ(メキシコ)がミドル級&S・ミドル級王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)のエディ・レイノソ・トレーナーとコンビを組むことになった。21日、ESPNデポルテスなどが伝えた。

王座復帰を狙うネリ、7月のパヤノ戦から Photo/SUMIO YAMADA

 同日、レイノソ・トレーナーはネリと面談、再び世界王座獲得を目指すネリをサポートすることで合意した。父の“チャポ”レイノソとともにカネロを育て、スーパースターに押し上げたエディ氏はトレーナーとしての腕は世界的にもトップクラス。現在カネロのほかWBOフェザー級王者オスカル・バルデス(メキシコ=米)、ライト級ホープ、ライアン・ガルシア(米)らを指導。当代の売れっ子トレーナーの一人に挙げられる。

 ネリ(30勝24KO無敗=24)は山中慎介との第1戦で違反薬物が検出され、再戦の前には大幅な体重オーバーで失格。いずれもTKO勝ちを収めたものの、日本では永久追放処分を通達された。

 海外メディアからも“ティファナのバッドボーイ”と呼ばれるネリだが、ラスベガスで行った最新試合で元王者フアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を9回KO。WBCバンタム級1位の座をキープし、正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)vs暫定王者井上拓真(大橋)の勝者へ挑戦を希望している。

 カネロの試合が決まると、エディ氏は米カリフォルニア州サンディエゴにあるカネロのジムで王者とキャンプを張る。国境をまたいでティファナに住むネリは距離的に近いことも同トレーナーを選択した理由だと思われる。

ナバレッテはエロルデ孫と防衛戦 9.14ラスベガス

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 前回の防衛戦(17日)から4週間後の9月14日にリング登場が有力だったWBO世界S・バンタム級王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)の対戦相手が同級2位のフアン・ミゲル・エロルデ(フィリピン)に決まった。

精力的にリングに上がるナバレッテ Photo/SUMIO YAMADA

 22日(日本時間23日)イベントを主催するトップランクのカール・モレッティ副社長が通達した。試合はラスベガスのT-モバイル・アリーナで行われる。当日のメインはタイソン・ヒューリー(英)vsオト・ヴァリン(スウェーデン)のヘビー級12回戦。

 エロルデ(32)はフィリピンのレジェンド、元J・ライト級王者ガブリエル“フラッシュ”エロルデ氏の孫の一人。これまでの戦績は28勝15KO1敗。最新試合は3月25日、マニラで川島翔平(真正)に12回3-0判定勝ちした。

 WBOアジアパシフィックS・バンタム級王座を保持しており、自国以外の試合は昨年マレーシア・クアラルンプールでパッキアオvsマティセー戦の前座に出場して以来2度目となる。

 ナバレッテ(28勝24KO1敗=24)は3度目の防衛戦。毎年恒例のメキシコの独立記念日にちなんだイベントに起用され張り切っている。トップランクとしても目玉カードが欲しかっただけに願ったりかなったりというところだろう。

3階級制覇の田中恒成あす防衛戦 WBO会長も来日 サウスポーのゴンサレス攻略なるか

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 あす24日、名古屋・武田テバオーシャンアリーナでゴングが鳴るWBO世界フライ級戦の最終記者会見および計量が23日にCBCテレビで行われた。チャンピオン田中恒成(畑中)、1位挑戦者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)はともに50.8キロで仕上げ、計量に合格した。

いよいよあすゴングの王者田中(右)と挑戦者ゴンサレス

 今回はWBO本部国プエルトリコからフランシスコ・バルカルセル会長も来日。「戦士同士の戦いです」と田中-ゴンサレス戦をアピールするとともに、「デラホーヤやコット、クロフォード……」と著名王者の名を挙げ、WBOで3階級を制覇したチャンピオン田中に最大級の賛辞を与えた。

 これに田中は「自分はまだまだ」と謙そんしたが、好ファイトを約束。「プエルトリコの選手は、いいボクサーならびにいいチームなので、いい試合になります。あすは全力で頑張ります」と田中は語った。体調は悪くなさそうだった。

WBOバルカルセル会長も到着した

“スピード対決”と喧伝される一戦だが、大切なのはスピードの活かし方。この日も田中は「結局は総合力」と言い、ゴンサレスも「いかにクレバーに試合をするかだと思う。私は経験も積んできた」と語っていた。小柄なゴンサレスがサウスポー・スタイルであることはさらに重要な試合のポイントになる。

 あすの試合は16時00分~16時57分で放送(CBC/TBS系全国ネット生中継)。解説は飯田覚士、山中慎介の元世界チャンピオンが務める。

Photo/SUMIO YAMADA

粉川拓也8回TKO負け OPBF王座獲得ならず ホープ山内涼太 WBA13位に2-0判定勝ち

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 OPBFフライ級タイトルマッチが23日、後楽園ホール「SLUGFEST」のメインで行われ、挑戦者4位の粉川拓也(角海老宝石)はWBC15位の王者ジェイアール・ラクィネル(比)にに8回57秒TKO負け。OPBF・S・フライ級、日本フライ級(2度)に続くタイトル獲得はならなかった。ラクィネルは2度目の防衛に成功。

8回に試合を決めたラクィネルは対日本人3連勝

 22歳のサウスポー、ラクィネルが初回から鋭い左ストレートを打ち込んでいった。これをボディに食らった34歳の粉川は動きがストップ、右フックも浴びていきなりピンチを迎える。何とか立て直したかに見えたが、今度は打ち終わりにバチーンと左を合わされた。嫌なムードに包まれる中、34歳のベテランは起死回生の右カウンターでラクィネルからダウンを奪う立ち上がりとなった。

 2回以降は、圧力をかけるチャンピオンが、リングをグルグルと回る粉川を追いかけ続けるという展開。両者手数が少ない中、3回にラクィネルが粉川のパンチで右目の上をカット。下がるばかりの粉川は手数の少なさがたたり、4回終了時の採点は38-37×3で王者がリードした。

 粉川は5回から巻き返しを図ろうとしたが、迫力のあるラクィネルにアタックされると、再び下がり続けるボクシングに陥ってなかなか手が出ない。粉川は7回から少し手が出るようになってきたが、8回にラクィネルの左を食らってリングにバッタリ。主審が即ストップした。

 粉川は30勝13KO6敗1分。担架での退場となった。ガッツポーズのラクィネルは11勝8KO1敗1分。

 粉川は控え室で「(ジムを移籍して)これだけいい環境でボクシングをさせてもらって、タイトルを獲って恩返しがしたかった。負けたのは僕の責任」と言葉を絞り出して号泣。試合に関しては「ボディが効いたのは覚えているけど、ほとんど覚えていない」。初回にもらったパンチで記憶が飛んだのかもしれない。

山内(右)は苦しみながらも世界ランカーから白星

◇フライ級8回戦
山内涼太(角海老宝石)[2-0(78-74、77-75、76-76)]アルフォイ・ダガイロアン(比)
 日本フライ級11位の山内は3月に中国でプロ初黒星を喫し、今回は2戦連続の世界ランカー戦。懐の深いサウスポーのダガイロアンに対し、スピードで上回る山内はワンツー、左アッパー、左ボディで崩しにかかる。ダガイロアンは圧力をかけて左ストレートを上下に打ち分け、互いに主導権を握ろうとした。

 3回に入るとダガイロアンがプレスを強めてボディ攻撃、山内が左ボディやコンビネーションを繰り出し、近距離での攻防が増えていく。山内がボディで相手の動きを止めるシーンを作ったが、ダガイロアンは6回に右フック、右アッパーで山内の顔を跳ね上げ、勝負の行方は分からない。

 最終回も競り合いが続き、ジャッジは山内に軍配を上げた。初判定勝ちの山内は5勝4KO1敗。ダガイロアンは13勝5KO3敗5分。苦しみながら勝利の山内は「きょうの試合では全然ダメなので、もっと練習します」。

粕谷(右)はチャンスを逃さず試合を決めた

◇ライト級8回戦
粕谷雄一郎(角海老宝石)[TKO4回43秒]酒井孝之(協栄)
 日本ライト級18位の酒井がアグレッシブに攻め、粕谷がジャブ、左フックでこれを迎撃した。酒井のラフなパンチがヒットするシーンもあったが、有効打で上回る粕谷は3回、ボディでダメージを与えてから左フックを決め、酒井をキャンバスに送る。4回、酒井は前に出たが、粕谷が再びボディから連打を決めたところでストップ。粕谷は13勝4KO2敗1分。酒井は9勝6KO2敗1分。

酒井(右)は機動力と多彩なパンチを披露してデビュー戦勝利

元高校王者の酒井幹生と中井龍がデビュー

◇ミドル級6回戦
酒井幹生(角海老宝石)[3-0(58-54、59-54×2)]エルフェロス・ベガ(平石)
 北海道・札幌工高でインターハイ制覇、東京農大、自衛隊出身の酒井(アマ44勝19RSC22敗)がB級デビュー戦。酒井は足をよく動かしながら多彩なパンチを打ち込む上々の立ち上がり。これが1年5ヵ月ぶりのリングとなる元日本ランカーのベガはバッティングで減点1。

 打っては離れの酒井は4回、打ち合いに転じ、被弾もありながら5回は左ボディを効かせて好機を作る。ここから連打で迫った酒井は詰め切れず。ベガも意地を見せ、最後は両者ともにスタミナを使い切った。コロンビア出身、35歳のベガは7勝5KO7敗。

◇S・フェザー級6回戦
ジェイ・ロイド・クィドラット(比)[引き分け1-0(57-56、56-56×2)]中井龍(角海老宝石)
 兵庫・西宮香風高で選抜優勝、近大出身のサウスポー中井(アマ30勝15RSC16敗)のB級デビュー戦。体格とスピードで上回る中井は距離を取って戦おうとした。しかし2回、ボディ攻めで圧力をかけるクィドラットの右を食らってダウンした。

 ダメージのなかった中井は3回に左カウンター、ボディブローで反撃。4回には左アッパーをボディに打ち込んでチャンスを作った。中井は5回も左から連打で畳みかけたが、カウンターの左フックをもらってダウン。中井は最終回に打ち勝ち、クィドラットにダメージを与えて何とかドローに持ち込んだ。クィドラットは4勝2KO2分。

◇S・バンタム級4回戦
笈川夏愛(角海老宝石)[2-0(39-38、39-37、38-38)]木村元祐(JM・加古川)

コバレフあす登場 勝てばカネロ戦の可能性

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 明日24日ロシアのチェリャビンスクで挙行されるWBO世界L・ヘビー級タイトルマッチの計量が23日行われ、王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)が174ポンド1/2(79.15キロ)、指名挑戦者アンソニー・ヤード(英)が173ポンド3/4(78.81キロ)をマーク。リミット175ポンドを合格し明日の対決に臨む。

 コバレフ(33勝28KO3敗1分=36)は元L・ヘビー級3冠統一王者。WBO王者に返り咲いた後、昨年エレイデル・アルバレス(コロンビア=カナダ)に倒されて無冠になったが、今年2月リベンジを果たして王座に復帰。この一戦に勝てば、年内にもカネロ・アルバレスとのビッグマッチが実現する可能性があり、モチベーションを高めている。

 世界初挑戦のヤード(18勝17KO無敗=28)は英国期待の王者候補。ビルドアップされた上半身から放つ強打でKOの山を築いてきた。しかし相手はいずれも格下で、百戦錬磨のコバレフに対し真の実力が問われる。予想賭け率は地元で戦うコバレフが若干有利と出ている。

 会場のトラクター・スポーツ・アリーナのチケットは完売。セミではイルンガ・マカブ(コンゴ=南アフリカ)がアレクセイ・パピン(ロシア)を相手にWBCクルーザー級シルバー王座の防衛戦を行う。


井岡一翔の標的エストラーダ あす地元で防衛戦

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 明日24日(日本時間25日)メキシコ・ソノラ州エルモシーヨの多目的センターでゴングとなるWBC世界S・フライ級タイトルマッチの計量が23日行われ、王者フアン・フランシスコ・エストラーダ、挑戦者15位ドゥエイン・ビーモン(米)とも114.6ポンド(51.98キロ)を計測。リミット115ポンドを合格した。

統一戦を見すえるエストラーダ(左)と挑戦者ビーモン

 元フライ級統一王者エストラーダ(39勝26KO3敗)は4月、シーサケット・ソールンビサイ(タイ)との14ヵ月ぶりの再戦で明白な判定勝ち。2階級制覇に成功した。この初防衛戦をクリアして対抗王者たちとの統一戦を望んでいる。WBO王者の井岡一翔との対決も注目されるが、本人と陣営はWBA王者カリド・ヤファイ(英)にターゲットを据えている。

 一方、ノースカロライナ州出身のビーモン(16勝11KO1敗1分)は最近6試合をメキシコで行っている黒人選手。昨年10月マルティン・テクアペトラ(日本で八重樫東と対戦)との再戦でリベンジし、ランキング入りのきっかけをつかんだ。その背景からアウェーのハンディはないが、実績から予想は大きく王者に傾いている。

 スポーツ動画配信DAZNが全米に中継するイベント、セミ格ではリオデジャネイロ五輪銅メダリストのフィリップ・フルコビッチ(クロアチア)がマリオ・エレディア(メキシコ)とヘビー級10回戦。

マイアミでペドロ・ディアス氏のコーチを受けるフルコビッチは243.6ポンド(110.49キロ)を計測。3冠王者アンディ・ルイスJr風のポッチャリ型エレディアは278ポンド(126.1キロ)だった。Photo by Ed Mulholland / DAZN

バンタム級カシメロ、ミニマム級サルダール あす各地で世界タイトルマッチ

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■WBOミニマム級タイトルマッチ、王者ビック・サルダール(フィリピン=写真)vsウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)の計量が23日行われ、サルダールが103.7ポンド(47.04キロ)、メンデスが104.3ポンド(47.31キロ)を計測しリミット105ポンドを合格した。

サルダールは山中竜也から奪った王座の2度目の防衛戦。試合は24日(日本時間25日)プエルトリコのサンフアンで挙行される。田中vsゴンサレス(フライ級)、カシメロvsラミレス(バンタム級暫定)、コバレフvsヤード(L・ヘビー級)に続く同日4つ目のWBO戦となる。

■マニラでゴングが鳴るWBOバンタム級暫定王座タイトルマッチは、暫定王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)がリミットの118ポンド(53.52キロ)、挑戦者セサール・ラミレスが117.6ポンド(53.34キロ)で明日の試合に臨む。1回目で合格したラミレスに対し、元L・フライ級&フライ級王者カシメロは2時間後にやっとパス。この暫定王座は正規王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)が負傷でリングから遠ざかるため設けられたもの。

フィゲロア弟(左)と挑戦者チャコン

■同じく24日、米テキサス州エディンブルグで行われるWBA・S・バンタム級暫定王座タイトルマッチは、暫定王者ブランドン・フィゲロア(米)がリミットの122ポンド(55.34キロ)、挑戦者ハビエル・ニコラス・チャコン(アルゼンチン)が120.25ポンド(54.54キロ)をマークし明日のリングを迎える。元WBCライト級王者オマール・フィゲロアJrの実弟ブランドン(22)は初防衛戦。Photo by Stephanie Trapp

畑中建人ダウン応酬制す WBC11位に判定勝ち

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 名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで行われた世界タイトルマッチのセミ、51.2キロ契約8回戦は、WBCユース・フライ級王者で日本同級5位の畑中建人(畑中)がWBC・L・フライ級11位、IBF同級15位ジェイセバー・アブシード(比)に3-0判定勝ち。ダウン応酬の試合は95-93、96-93、96-92。

判定が読み上げられ、あんどの表情を浮かべた畑中(右)

 元世界王者、畑中清詞会長の息子でデビューから9連続KO勝ちをマークしている畑中は距離を取りながら右をボディに打ち込む立ち上がり。スピードでは畑中、パワーでは下から上げてきたアブシードという印象だ。

畑中はサウスポースタイルから左、右アパーを強振するアブシードのアタックをフットワークも使って外していたが、徐々に距離が詰まり、3回には打ち合いに。ここで畑中の右が決まってアブシードがダウンした。

 しかし4回、今度は打ち合いからアブシードの右フックが決まり、さらに左アッパー、右フックを追撃したところで畑中がダウン。立ち上がった畑名は果敢に打ち合い、このラウンドを切り抜けた。

 試合はさらにヒートアップ。5回は畑中が右ストレートで追い込んだかと思えば、アブシードの左が決まり、打ちつ打たれつのスリリングは攻防を展開。畑中は6回に足を使ったが、7回はアブシードが右フック、左ストレートを打ち込んで優勢。8回は負けじと畑中が右を打ち込んでアブシードにダメージを与えた。

 9回はアブシードだ。左アッパーをボディに突き刺して畑中を苦しめ、左で畑中は右目上部をカット。最終回は両者ともに力を出し切って終了のゴングとなった。

 畑中は10勝9KO。昨年8月、ユーリ阿久井(倉敷守安)に勝利して以来の日本リングだったアブシードは19勝12KO9敗。

◇S・フェザー級6回戦
仲里周磨(ナカザト)[3-0(58-57、58-56、59-56)]福井貫太(寝屋川石田)
 元OPBF・S・バンタム級王者、仲里繁会長を父の持つ仲里は福井と熱戦を展開。4回に右アッパーを決めて畳みかけるなど見せ場を作って判定勝ちした。仲里は「相手は強く、タフだった。もう少し左のバリエーションを出したかった」と話しながら、ひとまず勝利にホッとした様子。11月に開幕する「はじめの一歩フェザー級トーナメント」への出場を検討している。仲里は9勝6KO1敗2分。福井は6勝5KO3敗。

田中恒成が7回TKO勝ち WBOフライ級V2

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 WBO世界フライ級タイトルマッチが24日、名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで行われ、チャンピオンの田中恒成(畑中)が挑戦者1位ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に7回2分49秒TKO勝ち。2度目の防衛に成功した。

 3階級制覇王者の田中が地元に指名挑戦者を迎えた。田中より8センチ背が低いサウスポーのゴンサレスは自分から攻めず、下がりながらカウンターを狙うボクシング。田中はジワジワとプレスをかけるが、打とうとする前に打たれたり、打ったらサイドに動かれたりと、なかなかパンチを当てることができない。

 前評判通りスピードのあるゴンサレスはいきなりの左で田中に迫った。これに対し田中は3回に右をボディに集めて攻略を試みた。ラウンド終盤、右ボディをカウンターで決めると、ゴンサレスがワンテンポ置いてひざまづいた。

 ゴンサレスは4回、一転して手数を増やし、出入りのボクシングを展開する。コンビネーションで攻める挑戦者に対し、田中も攻めていくがミスブローが多い。ラウンド終盤、コーナーを背負ったゴンサレスの右フックが田中の首にはいると、田中が尻もち。バランスを崩しただけのようにも見えたが、主審はダウンを宣告した。

 中盤も出入りのボクシングをするゴンサレスを田中が追いかける展開だ。ゴンサレスはパンチを必ずコンビネーションで打つ。田中も6回に右ボディを連続して決めると、7回に強引に前に出てボディ攻撃でゴンサレスの動きを止めてラッシュ。左ボディで最初にダウンを奪い、さらにボディ打ちで2度のダウンを追加してフィニッシュした。

 田中は14勝8KO。思い通りの試合展開とはいかなかったようだが、公約通りTKO勝ちしてほっとした様子だった。王者不在のプエルトリコにベルトを持ち帰りたかったゴンサレスは無念。22勝13KO3敗1分。

V2成功の田中恒成「全然うまくいかなかった」 6回までの採点は挑戦者にリード許す

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 指名挑戦者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)を7回TKOで下したWBO世界フライ級チャンピオンの田中恒成(畑中)は試合後、「駆け引きとスピードでと思っていたけど、ぜんぜんうまくいかなかった。それでもあの勝ち方ができたのだから、力はついてきたのかなと思う」とメディアのインタビューに答えた。

試合後、メディアの質問に答える田中(中)

 リング上では体が思うように動かず「コンディションがうまく作れなかった。いままでも多々あったことで、この課題もそろそろ克服しないとレベルアップできない」と反省の弁。パンチをもらったところも「反応が悪かったですね」と振り返った。

 指名試合とはいえ「勝って当たり前」のムードで迎えた試合だっただけに、「(結果だけでなく)内容が問われる試合は難しい」とも。それでも「しっかりKOで勝てて良かった」と結果には納得した。

6回までの採点は2-0でゴンサレスがリードしていた

 父の斉トレーナーは「7回が始まる前に、このままいくと木村とカニサレスみたいな試合になる(木村翔がWBA・L・フライ級王者カルロス・カニサレスをつかまえられず、ズルズルと判定負け)。勝負をかけろと言った」と明かした上で、「自信を持ってマックスで打ち込めば、ああいう結果になると本人も気がづいたと思う」と説明した。

小中学生の祭典 第6回全日本UJ王座決定戦 大阪の藤木兄弟がV マスボクシング大会も初開催

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 第6回全日本アンダージュニア(UJ)ボクシング王座決定戦は24日、東京墨田区総合体育館で全国のブロックを勝ち上がった小、中学生男女60人が出場して行われ、体重別各階級の王者が決まった。昨年までは大阪で開催されていたが、今年から東京開催になった。

中学男子48キロ級で優勝の藤木兄(左)

 小学男子37キロ級で、藤木勇我(大阪・西生野小6年)が右ストレート、ボディパンチを決めて優勝。中学男子48キロ級で兄の勇利(大阪・生野中2年)が6月にハンガリーで開催されたジュニア・ユース国際大会に派遣された村田碧(愛知・植田中3年)に手数で上回って2-1で破り、兄弟Vを果たした。

 中学女子42キロ級は岡部月香(群馬・前橋市立第一中1年)が2回RSC勝ちを飾り、小学6年に続いて優勝した。中学男子45キロ級で岡朱里(岡山・郷内中3年)がスピードがある連打で圧倒して連覇を果たした。

 認定スパーリングは8試合行われ、UJ時代から無敗の篠原光(東京・日体大桜華高)らが相手を務めた。

 また、底辺拡大のため小学1年から4年生を対象に第1回全日本ゴールデンキッズマスボクシング大会も開かれ、身長別に技術を競った。

◇小学女子
31キロ 長谷部桃子(岡山・灘崎)=認定
34キロ 山本杏依香(大阪・淀川)=認定
37キロ 三木姫愛(大阪・福泉)=認定
40キロ 新井海結(福島・中村第二)3-0 黒田あやめ(大阪・三宅柳田)
43キロ 中山清葉(大阪・錦西)RSC1回41秒 武田麗美華(千葉・祇園)
46キロ 金井紫南(群馬・碓東)=認定
52キロ 福永 海(沖縄・北谷第二)=認定

高倉(右)は中学女子54キロ級を制した

◇中学女子
36キロ 長浜まやね(茨城・総和北)3-0 新垣彩菜(沖縄・開邦)
39キロ 山田月琴(大分・北部)3-0 高木あい(新潟・岩船)
42キロ 岡部月香(群馬・前橋市立第一)RSC2回1分51秒 北野凛(兵庫・藤井寺)
45キロ 寺田都姫(佐賀・田代)=認定
48キロ 及川美来(東京・高島第三)3-0 望戸紀花(広島・大野)
51キロ 中野芳香(東京・大島)RSC2回1分54秒 秋山檮野(大分・北部)
54キロ 高倉日向(大阪・浜寺南)RSC2回1分16秒 二宮まや(愛知・豊岡)
57キロ 山﨑亜姫(北海道・光陵)=認定

◇小学男子
31キロ 日比琉聖(愛知・養老)2-1 所純平(沖縄・長田)
34キロ 作野辰嘉(鳥取・住吉)3-0 佐々木鞍馬(福井・鯖江東)
37キロ 藤木勇我(大阪・西生野)3-0 杉山 辰希(静岡・中島)
40キロ 桐越藍(北海道・札苗)3-0 田原 龍成(福岡・津福)
43キロ 新井伸尭(埼玉・新宿)RSC2回48秒 山﨑凛太郎(岡山・郷内)
46キロ 南龍聖(北海道・元町北)RSC1回53秒 山根清哉(大阪・貝塚東)
49キロ 齊藤鳳人(新潟・上林)=認定
56キロ 松浦誠生也(大阪・加賀屋東)RSC2回1分29秒 高津優(北海道・元町北)

◇中学男子
33キロ 根間空志(沖縄・神森)3-0 安食諒哉(山形・陵南)
36キロ 片岡雷斗(千葉・臼井)3-0 中山聖也(福岡・和白丘)
39キロ 伊藤千飛(兵庫・荒牧)3-0 波多野陽(神奈川・上溝)
42キロ 山下学人(福岡・古賀)3-0 松岡良聖(宮城・長町)
45キロ 岡朱里(岡山・郷内)3-0 遠藤龍匠(神奈川・成瀬台)
48キロ 藤木勇利(大阪・生野)2-1 村田碧(愛知・植田)
51キロ 森脇龍聖(兵庫・須磨北)3-0 武藤涼太(愛知・柏原)
54キロ 松本迅(群馬・上里北)3-0 松浦 海道(広島・千代田)
57キロ 小池立騎(東京・東大和市立第四)3-0 大原英斗(大阪・月州)
60キロ 宮崎栞(広島・瀬野川)3-0 池森天力(東京・掘船)
64キロ 梶野翔太(大阪・新池)RSC2回1分4秒 川村陸(北海道・柏陽)

こちらは小学4年生以下のマスボクシング大会

◇第1回マスボクシング大会小学生優勝者
▽120センチ 佐々木悠馬(福井・鯖江東)、村松佑星(京都・藤森 ▽130センチ 金井紫謙(群馬・碓東) ▽140センチ 長谷川煌空(京都・深草)、牧村龍斗(京都・向島秀蓮)、河野さら(福井・東十郷) ▽150センチ 望月大和(埼玉・詫麻東)

コバレフがヤードを11回KO カネロ戦実現へ前進

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 ロシア・チェリャビンスクのトラクター・スポーツ・パレスで24日(日本時間25日)挙行されたWBO世界L・ヘビー級タイトルマッチは、王者セルゲイ・コバレフ(ロシア)が指名挑戦者の1位アンソニー・ヤード(英)に11回2分4秒KO勝ち。元同級統一王者は3度獲得したWBO王座の初防衛戦に成功した。

ピンチをしのいでTKO勝ちのコバレフ Photo/SUMIO YAMADA

 序盤から左ジャブを口火にしたコバレフがアウトボクシングでペースをつかむ。3回、左ボディーを返したヤードだが、4回、コバレフはシャープな左右から一気に畳みかけ会場を沸かせる。その後も王者のスピードに乗ったパンチが攻防を支配。ヤードの反撃は単発に終わる。

 挑戦者の反撃は7回。攻勢をキープしたヤードは8回終盤、右でコバレフを後退させると渾身のラッシュ。左フック、右強打を食らった王者はヒザが揺れる。絶好のチャンスだったが、ヤードはパンチが空転する場面も目立った。

 ピンチを凌ぐとコバレフは9回、前進する英国人を迎撃。うまさを発揮したコバレフは10回、再び攻勢をかけ、挑戦者をコーナーに送り怒涛の連打を浴びせる。11回、抵抗するヤードだったが、相打ち気味で決まったコバレフの左を浴びて背中からキャンバスに大の字。そのままカウントアウトされた。

 前評判の高かった挑戦者をスリリングな攻防の末仕留めたコバレフ(36)は34勝29KO3敗1分。満員の会場に集まった地元ファンを熱狂させ、話題に上がるカネロ・アルバレスとの対決が具体化する様子だ。初黒星のヤード(28)は18勝17KO1敗。


カシメロ10回KO勝ち WBOバンタム級暫定防衛 正規王者テテに猛アピール

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 マニラのサンアンドレス・シビック&スポーツセンターで24日行われたWBOバンタム級暫定王座タイトルマッチは、暫定王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)が挑戦者10位セサール・ラミレス(メキシコ)に10回KO勝ち。4月、米国カーソンの決定戦で獲得したベルトを守った。

 プロモーターのマニー・パッキャオがリングサイドで観戦する中、3回、右を顔面に決めて倒したカシメロが5回にもダウンを追加。中盤も攻勢をかける比国人は7回にもボディーでラミレスを落とす。

 そして10回、腹に的を絞って前進するカシメロが右をアゴに痛打するとラミレスは後頭部をマットに打ちつけて4度目のダウン。主審が即時ストップをかけた。KOタイムは2分23秒。

 この暫定王座は正規王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)が右肩の負傷により、5月に予定されたノニト・ドネア戦を辞退したことで設けられたタイトル。テテはWBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)初戦(準々決勝)以来1年間リングに上がっておらず、ブランクが長引けば王座はく奪処置が取られる可能性がある。とりあえずWBOは90日以内にテテvsカシメロを締結するよう通告するもようだ。

田中恒成が一夜明け 年内にもう1試合を希望

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 ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)を7回TKOに下しWBOフライ級王座2度目の防衛をとげたチャンピオン田中恒成(畑中)が25日、名古屋市内のCBCテレビでメディアの質問に答えた。

畑中会長(左)と乾杯する田中

 試合の映像は一度だけチェックしたという。「動きは悪かったけど、ギアをひとつ上げて倒しに行った」と、7ラウンドの入りを振り返った。6回までのポイントの劣勢を自覚していながら「(劣勢は)どうでもよかった」とまで言うから、捕まえられる自信は相当あったわけだ。

 コンディショニングについては「入場時に、本当にスピードで勝負するかどうか迷った」という不調。8月に入ってから風邪を引き、調整面で狂いが生じたことを明かしたが、もっと上のボクシングを目指すというなら万全な状態を前提にしたいところ。

「試合はよくなかったけど、試合に向けて取り組んできたことは本当によかった。いい練習ができたし、レベルアップできた」と田中は前を向いた。

 畑中清詞会長は、田中の次戦は白紙だが「できれば年内にもう一戦やりたい」と希望を述べた。田中は「できる最高の舞台をいつも用意してくれるので、俺のモチベーションは高いです」と語っていた。

エストラーダTKO防衛 次戦12.7サウジアラビア宣言

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 24日(日本時間25日)メキシコ・エルモシーヨの多目的センターに1万2000人の観衆を集めて行われたWBC世界S・フライ級タイトルマッチは、王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ=写真)が挑戦者15位ドゥエイン・ビーモン(米)に9回51秒TKO勝ち。4月、シーサケット・ソールンビサイ(タイ)から奪った王座の初防衛を果たした。

 互角の初回の後、2回、右を決めたビーモンだが、ロープを背にしたエストラーダの左フックでバッタリ。スリップ気味にも見えたが主審はカウントを適用。再開後、王者の左右でグローブを着いたビーモンは2度目のダウンを喫する。

 しかし試合は4回を境にビーモンが捨て身とも思える反撃を仕掛け、断続的に右をヒット。挑戦者のアタックを持て余すエストラーダは意外にも6回までポイントリードを許す。

 それでも余裕を感じさせるエストラーダは7回、攻勢に転じスタンドを沸かせると続く8回にも地力を発揮して優勢。右でグラつかせる。前ラウンドのダメージを引きずるビーモンは9回、集中打を浴びストップされた。

 試合後、2ラウンドに左拳を痛めたことを明かしたエストラーダだが、大事には至らない模様。リング上で「次回は12月7日サウジアラビアでWBA王者と統一戦を予定している」と語った。

 試合をメキシコに中継したTVアステカは「対戦候補にチョコラティートも挙がっている」と報道。来月でブランクが2年となる元4階級制覇王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)にも可能性があることを匂わせた。

井上尚弥「ドネアは一番やりたかった選手」 11.7さいたま 弟の拓真とダブル世界戦

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 兄弟で夢の競演─。WBA・IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)とWBC世界同級暫定王者の井上拓真(大橋)が26日、都内で記者会見を開き、11月7日さいたまスーパーアリーナでダブル世界タイトルマッチを行うと発表した。

「ドネアの左フックをもらわない距離で戦う」と井上(左)

 尚弥はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝でWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)と対戦。拓真はWBC正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)と団体内統一戦を行う。記者会見にはドネアも出席した。

 対戦相手も海外から呼んで試合発表をするのは現WBA世界ミドル級王者、村田諒太(帝拳)と同じスタイル。イベントの大きさを物語る記者会見に、さいたまスーパーアリーナで雌雄を決する3階級制覇の井上と、5階級制覇のドネアが顔をそろえた。

井上「このWBSS決勝は、自分のキャリアにとってどんなに大切な試合か知っているし、みなさんが望むことも自覚している。このトーナメントが始まったときに一番対戦したかったドネア選手と決勝で戦えることを感謝している。自分のすべてを出してアリトロフィーをゲットしたい」

 WBSS初戦、準決勝と圧勝してきた井上に対し、ドネアは初戦で対戦相手のライアン・バーネット(英)が試合中のけがによるTKO勝ち。準決勝はWBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)が試合直前にけがを理由に棄権。無名の代役ステフォン・ヤング(米)にTKO勝ちとあって、決勝までのプロセスはだいぶ違う。

ドネアはマネジャーのレイチェル夫人を伴って会見に出席

ドネア「いまのノニト・ドネアができているのは、サムライ精神や、武士道の考えがすごく影響している。私を培ってくれた日本で、ナオヤという素晴らしいボクサーと対戦できることに興奮している。年齢もあり私の力を疑う声もあるけど、それが間違いであることを見せたい。11月は自分のためではなく、ファンのため、日本のため、世界のファンのために戦う」

 両者とも面識があり、井上が高校生のころからドネアの技術を盗んでいたということもあり、会見は終始和やかな雰囲気で進んだ。チケットの一般販売は9月2日からの予定。試合の模様はフジテレビ系列で全国中継される。

■井上尚弥(26歳=大橋
出身 神奈川県座間市
身長 165cm
アマ戦績 75勝6敗
プロ戦績 18勝16KO
獲得タイトル WBC・L・フライ級(防衛1)、WBO・S・フライ級(防衛7)、WBAバンタム級(防衛1)、IBFバンタム級
WBSS初戦 1回1分10秒KO勝ち vsフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)
WBSS準決勝 2回1分19秒TKO勝ち vsエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)

■ノニト・ドネア(36歳=フィリピン)
出身 フィリピン・ポホール島タリポン
身長 168cm
アマ戦績 68勝8敗
プロ戦績 40勝26KO5敗
獲得タイトル IBFフライ級(防衛3)、WBA・S・フライ級暫定(防衛1)、WBC・WBOバンタム級(防衛1)、WBO・S・バンタム級(防衛3)、IBF・S・バンタム級、WBAフェザー級スーパー、WBO・S・バンタム級(防衛1)、WBAバンタム級スーパー(防衛1)
WBSS初戦 4回終了TKO勝ち vsライアン・バーネット(英)
WBSS準決勝 6回2分37秒KO勝ち vsステフォン・ヤング(米)

井上拓真「必ず正規王者になる」 “過去最強”の相手と団体内王座統一戦

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 WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(大橋)が正規王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)との“統一戦”に挑む。26日、ダブル世界タイトルマッチ(11.7さいたまスーパーアリーナ)を行う兄の尚弥とともに会見した拓真は「兄弟で勝利を飾る」と言葉に力をこめた。

左から尚弥、父真吾トレーナー、拓真

 会見直前にようやく正式決定したという拓真とウーバーリの一戦。兄と同じひな壇に上がった拓真(13勝3KO)は「前から目標としていた兄弟でダブル世界戦ということで、いままで以上に楽しみもあるし、負けられない戦いになる」と言葉に力を込めた。

 対戦相手のウーバーリは今年1月、元WBAスーパー王者ルーシー・ウォーレン(米)を下して王座を獲得し、7月に初防衛に成功。アマチュア時代に2度オリンピックに出場し、プロで16勝12KO無敗というサウスポーの実力者だ。

この日の記者会見に出席したメンバー

 拓真は「好戦的で技術もあり、ハートの強さもあり、過去最強の相手だと思う」としながらも、「正規王者になりたいという思いは強い。11月7日は兄弟でダブル勝利を飾りたい」とコメント。父の真吾トレーナーは「いまのままでは勝てないが、試合までに必ず勝てるように練習している」と語った。

 常に拓真のことを気にかけてきた尚弥は「自分の試合より緊張する試合が自分の前にあるのは複雑な気持ちですけど、ここは拓真を信じて、自分を信じていきたい」と意気込みを口にした。

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