3月2日両国国技館でWBC世界バンタム級チャンピオン山中慎介(帝拳)に挑戦する同級6位のカルロス・カールソン(メキシコ)が24日、帝拳ジムでトレーニングを公開した。
来日してメキシコとの時差に戸惑いはあるものの「体調はいい」という挑戦者。出身地ティファナから2時間の場所で6週間の高地トレーニングを積んできており、仕上がりには自信があるようだ。地元のチャンピオン山中に「しっかりと調整してリングに立ってほしい」と言ってのけるのだから相当である。
山中の映像は数試合チェックしており「バンタム級でナンバーワンの王者」と認める。それでも「いい試合になると思う。山中の出方に合わせていく」とここでも自信をうかがわせた。“メミン”という 異名は、褐色の顔つきが米国漫画の登場人物に似ているのが由来とのことだが、ボクシングファンにとっては元WBAバンタム級王者のフリオ・サラテを思わせる。
1時間強の練習ではスパーこそ披露しなかったものの、ストレッチから始まりシャドー、ミット打ち、バッグ打ち、ボール打ちと一連のメニューをこなした。山中の左ストレートを警戒し、外しざまに右フックなどで打ちかかるシミュレーションも。「どれというのではなく、たくさんの種類のパンチが武器」と語るカールソン。得意とされる左フックはそれなりのパワーを感じさせた。