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今週土曜日13日(日本時間14日)ラスベガスのパームス・カジノ&リゾートでゴングが鳴るWBO&IBFミドル級統一タイトルマッチの会見が11日行われた。2団体統一ミドル級王者ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)はIBF3位アンドレイ・ミハイロビッチ(ニュージーランド)と対戦する。
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昨年10月、IBFミドル王者だったビンセンツォ・グアルティエリ(ドイツ)に6回ストップ勝ちで王座を統一したアリムハヌリ(15勝10KO無敗=31)は「私がここで戦うのは4本のベルトを獲得するプロセスの最中だからだ」と発言。「エリスランディ・ララ(WBA王者)もカルロス・アダメス(WBC王者)も私と対戦したがらない。でも未来にきっと実現すると思っている」と統一戦を呼びかけた。挑戦者に関しては「彼は無敗で若くハングリーだ。土曜日、すべてをぶつけて来るだろう」と気を引き締めた。
世界初挑戦のミハイロビッチ(21勝13KO無敗)はIBF汎太平洋&WBOグローバル・ミドル級王座を保持する26歳。生後1年半で双生児兄弟といっしょに孤児としてロシアからニュージーランドに引き取られた。
「ソビエト連邦崩壊時に子供たちは見捨てられた。親はギブアップしたけれど、私は人生をけっして諦めない」とハングリー精神を強調。「ラスベガスで統一王座を争うのはすごいプレッシャーを感じる。でもこれまでの人生の戦いの方がずっとタフだったから私にとってはパラダイスに感じる」と平常心をアピールした。
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セミではライト級でWBCとWBOで2位を占めるライモンド・ムラタリャ(米=20勝16KO無敗)が元IBF・S・フェザー級王者テビン・ファーマー(米=35勝8KO5敗1分)と10回戦。「彼はグッドファイターだけど土曜日の夜、私はレベルの違いをお見せする」とムラタリャが自信を示せば、ファーマーも「私が彼から対戦したがらないだろう」と強気に返した。Photos by Mikey Williams/Top Rank