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アマチュアの関東大学ボクシングリーグ戦第5週(最終週)が13日東京・後楽園ホールで行われ、1部リーグはこの日、東洋大学に不戦勝の駒澤大学が3年ぶり2度目の優勝を飾った。
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4週を終えて4戦全勝の東洋大がトップに立ち、この日2位の駒大と対決するはずだった。しかし同大は部員が詐欺事件に関与した容疑で逮捕されたことを受け、チームとしての出場を辞退(不戦敗)。このため、駒大は出場を予定していた9選手が検診にパスしてリングに上がり、全員が勝ち名乗りを受けた時点で9-0の勝ち。これにより対抗戦成績は駒大、東洋大とも4勝1敗と並んだが、勝利数の差で駒大が2点上回り、優勝が決まった。
しかし敵失での優勝ということもあり、駒大チームは「東洋大が辞退したという事情を真摯に受け止め、優勝を感謝している」(小山田監督)と喜びも控えめ。恒例となっていた胴上げもせずにセレモニーを終えた。 関東リーグを制した駒大は8月25日に関西学生リーグの覇者・大阪商業大学との全日本大学王座決定戦を予定している(茨城県水戸市)。
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この日1部リーグは、拓殖大学が中央大学に5-4で辛勝、日本大学は法政大学に5-4で敗れ、まさかの最下位に転落。確定した順位は、①駒澤大(4勝1敗)、➁東洋大(4勝1敗)、③拓殖大(3勝2敗)、④中央大(2勝3敗)、⑤法政大(1勝4敗)、⑥日本大(1勝4敗) 。
今季リーグ戦は、例年最下位争いを演じて1部と2部を行き来していた中大と法大の奮闘が目立ち、中大は駒大を破り、法大も日大を制し、かつての常勝チームを最下位に追いやった。なお7月26日に茨城県水戸市で予定されている入替戦では、2部優勝の東京農業大学と1部最下位の日大との争いとなる。