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13日(日本時間14日)米ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターに満員の1万4000人の観衆を集めて行われたIBFウェルター級タイトルマッチは、王者ジャロン・エニス(米)が挑戦者ダビド・アバネシアン(ロシア)に5回終了TKO勝ち。凱旋防衛を果たし今後のビッグマッチを見据えた。
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1年ぶりのリングになった“ブーツ”エニス(26)だがスタートから豪快な左右連打を見舞ってアバネシアンを圧倒。2回にはサウスポー構えから上下にパンチを浴びせる。ガードを固めて対抗するアバネシアンだが、ベタ足のため、王者の格好の標的になってしまう。
3、4回もエニスの強烈なボディー打ちが決まり、アバネシアンが懸命に耐える展開。5回、右アッパーを返したアバネシアンだが焼け石に水。接近戦でエニスの左が決まり挑戦者がマットに落ちる。カウント後、追撃に耐えたアバネシアンだがインターバルでドクターチェックが入り、レフェリーが試合を止めた。
IBFウェルター級暫定王者から正規王者に昇格後、初防衛を果たしたエニスは32勝29KO無敗1無効試合。アバネシアン(35)は30勝18KO5敗1分。アゴを骨折したとも言われる。
圧勝のエニスは「(ブランクの影響で)タイミングが少し合わなかった。でも問題なかった。ビッグネームのテレンス・クロフォードとやりたい」と統一戦を呼びかけた。プロモーターのエディ・ハーン氏(マッチルーム・ボクシング)は次戦で統一戦を約束。クロフォード以外にもスタニオニス(WBA)、バリオス(WBC)の名前を口にした。