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ラスベガスのパームス・リゾート・カジノで13日(日本時間14日)ゴングが鳴ったライト級10回戦は、同級WBC&WBO2位のライムンド・ムラタリャ(米)が元IBF・S・フェザー級王者テビン・ファーマー(米)に3-0判定勝ち。世界挑戦に前進した。
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17年12月に尾川堅一(帝拳)とIBF・S・フェザー級王座を争ったサウスポーのファーマー(33)が序盤、左強打、右フックで先手を取る。6回にもアウトボクシングで優勢に進めたファーマーに対しムラタリャ(27)は7回、ボディーに的を絞り反撃。8回なおもムラタリャがプレスをかけるとファーマーはホールディングの反則を取られレフェリーから減点1を科される。
勢いに乗ったムラタリャは9回、右で攻勢をかけ、最終10回、右をアゴに命中させてファーマーをグラつかせて終了。スコアカードは97-92、96-93、95-94でムラタリャが支持された。NABFとNABOライト級王座を守ったムラタリャは21勝16KO無敗。ファーマーは33勝8KO5敗1分。
ムラタリャは試合後、次戦で世界挑戦をアピール。標的にエマヌエル・ナバレッテとの決定戦に勝ったWBOライト級王者デニス・ベリンチク(ウクライナ)を挙げた。
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同じリングのWBCシルバー・フェザー級タイトルマッチは番狂わせ。王者でWBCフェザー級1位ルーベン・ビジャ(米)が挑戦者スライマン・セガワ(ウガンダ)に3-0判定負け。王者が交代した。
サウスポー同士。初回、右フックを決めたセガワ(33)が2回、左右フックを浴びせてペースをつかむ。対するビジャは4回に左アッパー、右フックを返して反撃開始。ビジャ(27)は中盤、互角の展開に持ち込む。
しかしセガワはあきらめずに挽回に努める。8回、左右でダメージを与え、ビジャは左目が腫れ出す。ラストスパートをかけたセガワが終盤を抑え、ゴールテープを切った。スコアカードは98-92、96-93、96-94でウガンダ人の手が上がった。
殊勲のセガワは17勝6KO4敗1分1無効試合。18年から米国を拠点にリングに上がっている。ナバレッテ戦に次ぐ2度目の敗北を喫したビジャは22勝7KO2敗。Photos by Top Rank