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日本バンタム級タイトルマッチが18日、後楽園ホール「Lemino BOXING フェにクスバトル119」のメインで行われ、挑戦者1位の増田陸(帝拳)が王者の富施郁也(ワタナベ)に4回2分21秒KO勝ち。富施は初防衛に失敗した。
両者は昨年5月のモンスタートーナメントで対戦し、増田が7回TKO勝ち。その後、富施が日本王者となり、増田が世界ランカーに勝利して世界ランキング入りを果たし、この日の再戦となった。
サウスポー対決。増田がプレスをかけ、富施がフットワーク、ダッキングで増田のパンチをかわす。初回終盤、増田の左がカウンターになってヒット、富施がバランスを崩した。
増田が2回、ペースアップして強いジャブを打っていく。富施のしっかりガードしながら左ストレートがヒット。増田は重そうなジャブで圧力をかけ、互いに持ち味を出す序盤戦に。増田は3回、ヒッティングで右目上をカットした。
4回、富施の左カウンターがヒットし、増田が下がって富施が攻勢出る。ここで増田の右フックが炸裂して富施がダウン。富施は立ち上がったもののフレついて10カウントとなった。
WBA11位、WBO13位、IBF15位にランクされる増田は5勝5KO1敗。IBFミニマム級王者の重岡銀次朗がセコンドに入った富施は14勝3KO4敗。
増田は「富施選手はすごく対策してきていてやりにくい立ち上がりだった。最後に倒したパンチは練習していたパンチ。それが試合で出たのが一番の収穫です。さらに上の舞台で戦えるようにがんばりたい」と話した。