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WBCバンタム級チャンピオン中谷潤人(M.T)とWBOフライ級新チャンピオンのアンソニー・オラスクアガ(米)が21日、都内の帝拳ジムで会見に臨んだ。中谷とオラスクアガはともに昨夜の世界戦でKO勝ちした。
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指名挑戦者ビンセント・アストロラビオ(比)に左ボディストレートを深々と刺して開始2分37秒KO勝ちを飾った中谷は、SNS上で繰り返し流される自身のKOシーンを確認した程度というが、わずかな時間にも「反省点や思うところはある」とし、今後その点に取り組むつもり。
次戦は未定ながら、「いつでも戦えるように準備しておきたい」と、引き続き目標に掲げる「PFP1位」に向けて邁進する。「少しずつ、一戦一戦結果を残していくことが大事です。その中で統一戦が実現すれば」と中谷は言う。
この中谷と兄弟同然のオラスクアガは昨夜の決定戦で加納陸(大成)に3回KO勝ちし、初の世界タイトルを獲得。この日も終始ニコニコと幸せそうだった。「まだまだこれからですが、よりよいチャンピオンを目指していきます」とオラスクアガ。
そして中谷とともに世界戦で勝てたことについて「最高の夜だった」と感想を述べた。同様に中谷も「トニー(オラスクアガ)の言う通り、完ぺきな夜でした」とニコリ。両者のトレーナーであるルディ・エルナンデスさんも「二人の努力の賜物。グレート」とほめたたえ、チームは幸せムードに包まれていた。