
プロ第4戦でWBAバンタム級4位のジョナサン・ロドリゲス(米)を3回で倒した那須川天心(帝拳)が試合から一夜明けた21日、帝拳ジムで会見を行った。

昨日の快勝KOからずっとうれしそうな天心はこの日も第一声が「やっぱKOっていいですね」。「動画もKOだと短いし、いろんな人が見るから」と続けた。実際、今回の反応はかなりいい様子。
ロドリゲスを砕いた、中に切り込んでの左ストレートについては、「体重を乗せて完全に打ち込むパンチ」(浜田剛史代表)「相手が振ってくるのにカウンターからまとめる、ではなく自分から打っていった。また現役時代の僕とは違うフィニッシュだった」(粟生隆寛トレーナー)と、同じサウスポーの元世界王者2人も絶賛。
もっとも那須川自身これで倒そうと狙ったパンチではなく、人知れず日々積み重ねた地道な練習があの場でああして出たことに喜びを感じている。「壁に当たっても目を背けたりせずやってきた。今後も一歩一歩、自信もしっかり持って、過信しないようにやっていきます」と那須川は語る。
ご存じの通り、バンタム級戦線の行方がいま熱い視線を浴びているところだが、「来年はおもしろくなるんじゃないですか」と那須川。「時が来たら…」と言っていた。