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WBC・S・バンタム級1位アラン・ピカソ(メキシコ)と元ランカーのアザト・ホバネシアン(アルメニア)が8月24日メキシコシティで対戦する運びとなった。試合はピカソが持つWBC・S・バンタム級シルバー王座がかけられる。同時にWBCは同級4団体統一王者、井上尚弥(大橋)への挑戦者決定戦として承認する方針を明らかにした。「ザ・リング」のホームページなどが伝えた。
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メキシコの最高学府で学ぶ“インテリボクサー”として話題のピカソ(28勝16KO1分無敗=23)は今年1月、10回判定勝ちで米国デビューを果たし、5月にはカネロ・アルバレスvs.ハイメ・ムンギアの前座で元ランカーに5回TKO勝ちで連勝。以前から井上挑戦の野望を明かしている。
一方、アバネシアン(21勝17KO4敗=35)は18年5月にWBC・S・バンタム級王者レイ・バルガス(メキシコ)に挑み判定負け。昨年2月、同級挑戦者決定戦でルイス・ネリ(メキシコ)と激闘の末11回TKO負け。今回の試合はネリ戦から1年半ぶりのリングとなる。
アレナ・シウダー・メヒコで開催される同日のメインはフロイド・メイウェザー(米)と元有名ギャングの孫ジョン・ゴッティ三世(米)のエキシビションマッチ。昨年6月フロリダで行われた両者の試合は途中で乱闘が発生。その因縁から再戦が有力視されていた。またメイウェザーと戦った元ウェルター級王者ビクトル・オルティス(米)が2年ぶりにリングに立つ。