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元プロボクサーの袴田巌さんの裁判で、判決言い渡しの1カ月前となった26日、日本プロボクシング協会(JPBA)のセレス小林こと小林昭司会長らボクシング関係者が静岡地裁と静岡地検に要請活動を行った。この日は厳さんの姉、秀子さんも参加した。
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この日、顔を見せた元世界王者は小林会長のほか、飯田覚士さん、畑山隆則さん、女子の鈴木菜々江さんの計4人。ほかにも元東洋太平洋、日本王者でSRSジムの坂本博之会長、日本フライ級11位の苗村修悟(SRS)ら現役選手を含め47人が静岡に駆けつけた。うち27人は東京からバスをチャーターして乗り込んだ。
裁判は5月に再審の審理が終了し、現在は9月26日の判決を待っている状況だ。一行は静岡地裁に対しては無罪判決を、静岡地検には無罪判決が出た場合に控訴しないよう要請した。街頭アピールでは、袴田さんの潔白を示すオリジナル白Tシャツを身につけ、白バンデージを拳に巻いて無罪を訴えた。
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記者会見したJPBAの小林会長は「袴田先輩は長い間戦ってきた。早く本当の意味で自由の身になってほしい。日本プロボクシング協会には袴田巌支援委員会があり、業界を挙げて袴田さんをバックアップしている。今日ここに来ている人は一部だが、みんなが同じ思いでいる」と語った。
秀子さんは「ボクシング関係者には昔から大変お世話になっている。国内だけでなく世界へも発信してくれている。ボクシング協会がなかったらこの再審開始はなかったんじゃないかと思っている」とボクシング界の支援に感謝した。
1966年に起きた事件からすでに58年が経過。死刑判決を受けた袴田さんは無罪を訴え続け、昨年3月にようやく裁判のやり直し(再審)が認められた。現在、袴田さんは88歳、姉の秀子さんは91歳。ボクシング界を含む支援団体は一刻も早い無罪判決と控訴断念を求めている。
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