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2日間に世界戦7試合と那須川天心の初タイトル挑戦が行われる「Prime Video Boxing10」(10月13、14日、東京・有明アリーナ)。初日で2階級目の世界フライ級王座を狙う寺地拳四朗(BMB)が27日、東京・練馬の三迫ジムでの公開練習で意気込みを語った。
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寺地は体重苦からL・フライ級を諦め、1階級上げてWBC世界フライ級王座決定戦で、同級2位のクリストファー・ロサレス(ニカラグァ)と対戦する。
この日は記者会見用に軽く動いただけだったが、今度の長身の相手に備え、堤聖也ら上の階級の相手を中心にスパーリングを重ねているという。試合まで2週間という今の時点で、体重は「あと3キロぐらい」という寺地。体が大きく感じられるのも当然だろう。L・フライ級リミットからフライ級に上げ、4ポンド楽になった。「これまでのように落とせるか、落とせないかのプレッシャーはなく、気持ちの面では楽になった」と寺地本人も言う。
最後の試合から9ヵ月と間隔が空いたが、この間に手術した右拳の回復も順調。この間を利用して加藤トレーナーとボクシングを微調整しているという。「(コブシは)異和感もなく、本気で殴れている」と言い問題はなさそう。KOの期待も高まるが、「KOは結果なので、狙ってはいない。きれいに当たれば倒れる」と、特に気負いもなく必勝宣言。最近はお客を沸かす試合を続けて被弾する場面もあり、ファンをハラハラさせることも少なくない。この点は本人も自覚していて「なるべく被弾を減らしたい」と語っていた。