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「Prime Video Boxing10」(13-14日、東京・有明アリーナ)の最終会見が11日、東京ドームホテルで開かれた。2日間で世界戦7試合+那須川天心初タイトル戦が行われるビッグイベントに出場の16選手が一堂に会し、全員が仕上がりのよさをアピールした。
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14日(Day2)でメインを張る中谷潤人(M.T)。ペッチ・ソー・チッパッタナ(タイ)を相手にWBC世界バンタム級王座のV2戦を行うが、会見では「サウスポー相手にも強い中谷潤人をお見せしたい」と、ここまで取り組んだサウスポー対策に自信をうかがわせた。
これに対しペッチも「おもしろい試合になるのは間違いない」とし、全力を尽くす構え。中谷は「(会見後も)また引き続き、しっかりと本番に向けて調整していきます」とみじんも油断を感じさせないコメントを残した。
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WBO世界S・フライ級王者の田中恒成(畑中)は待ちに待った初防衛戦。前回は対戦相手の計量失格に泣かされたが、今回相手のプメレレ・カフ(南ア)を横目で見て「体調もよさそう。いい試合になると思います」。もちろん自身も絶好調だと付け加えた。
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WBOフライ級戦で挑戦者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)を迎える新王者アンソニー・オラスクアガ(米)。ゴンサレスは2階級制覇がかかるが「これからしばらくこのベルトは私のものであることを約束します」と言ったものだ。過去に急病で世界戦を流した経験のあるゴンサレスも今回は「4、5ラウンド余計にできるようにやってきました」と調子がよさそうだった。
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そしてセミでWBOアジアパシフィック・バンタム級王座決定戦に出場する那須川天心(帝拳)。「すべて整えてきました」とし「前回の試合からトレーニングだけでなく、どんなマインドやイメージで生きてきたのかを見せるのが試合だと思っています」と独自の理論を展開。対戦相手のジェルウィン・アシロ(比)と健闘を誓い合った。
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