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東京・有明アリーナのPRIME VIDEO BOXING 10 DAY1で13日開催された世界戦の第2試合、WBA世界フライ級タイトルマッチは王者ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が挑戦者8位タナンチャイ・チャルンパク(タイ)に2-1判定勝ち。2度目の防衛を果たした。
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左ジャブからボディーにつなげて圧力をかける阿久井が難なくペースを掌握。4回には右を命中させて攻勢を印象づける。タナンチャイは王者の打ち終わりに打ち返す場面があるが、6回にも阿久井は右をクリーンヒットしてグイグイとプレスをかける。
中盤に入ると挑戦者がヒット数を増やして食い下がる。それでも王者は左ジャブを決めてリードを広げる。タナンチャイは9回、ボディー打ちをねじ込んで挽回。続く10回、またもボディーアタックでポイント差を接近させる。
だがラスト2回、右を浴びせて復活した阿久井が挑戦者をのけ反らせるシーンをつくってゴールテープを切った。
阿久井の快勝に見えた試合は米国人ジャッジが115-113で阿久井、パナマのギエルモ・ペレス氏は同スコアでタナンチャイを支持。もう1人の韓国人ジャッジは117-111で阿久井。割れたが王者の勝利は不動なものだった。