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ベテルビエフが4団体統一王者 接戦制しビボルに2-0判定勝ち

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 サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで現地時間12日にゴングが鳴った注目のL・ヘビー級4団体統一タイトルマッチは、WBC・IBF・WBO統一王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア/カナダ)がWBAスーパー王者ドミトリー・ビボル(ロシア)に2-0判定勝ち。L・ヘビー級では「4ベルト時代」になってから初、02年のロイ・ジョーンズJr以来の「比類なきチャンピオン」となった。

ビボルを攻めるべテルビエフ㊨ photo/Mikey Williams(Top Rank)

 予想通り、左ジャブを突きながらリングをサークルするビボルにベテルビエフが前進してプレスをかける展開で進行。初回終了直前に右を交換した両者はその後もペース争いを繰り広げた。速くて正確なジャブを決めるビボルは3回、右から左、右カウンターをヒット。サイドにステップを踏んでベテルビエフの強打を巧妙にかいくぐる。

 5回、右をねじ込んだビボルに対し、ラウンド終盤にベテルビエフが反撃。左フック、右ボディーで会場を沸かせる。ビボルは6回、ベテルビエフの右強打をかわし、7回は左フックから左右でチャージ。べテルビエフもラウンド後半に右を連発して盛り返し、予断を許さない展開が続く。

 8回、前進するベテルビエフは右強打を決めてスコアカードを拮抗させる。同時にビボルの左目尻が腫れ出した。しかしここでWBA王者が奮起。9回、右を上下に見舞って引き離しをかけると、10回は右から左のコンビネーションを命中させて攻勢を持続する。

 しかし終盤11回、プレスを強めたベテルビエフが左右連打、右ボディーで猛然と反撃。最終回は左右コンビネーションを浴びせたビボルにベテルビエフが右を連射して対抗。拮抗したスコアが予想される中、読み上げられたジャッジペーパーは1人が114-114のドローだったが他の2人は115-113、116-112でベテルビエフが支持された。

 プロで初めて判定決着となったベテルビエフ(39)は21勝20KO無敗。「今日はあまりいい出来ではなかった。もっと上質な試合をしたかった。彼はいいスキルを持っているし、おそらくそれは私よりあるだろう。でも今日はアラー(の神)が私を選んでくれた」と語った。フルラウンド戦ったことに関しては「今まで終了ゴングを聞いたことがなかったので心地よくない。でもハッピーだ」とつけ加えた。

 一方、初黒星を喫したビボル(23勝12KO1敗=33)は「アルツールと彼のチームにおめでとうと言いたい。何も弁解はない。もっといい仕事ができたかもしれないけど、ジャッジたちの意見を尊重する」と判定に不満な表情を浮かべながらも清く振り返った。そして「リマッチ? もちろん。比類なきチャンピオンに就くことが夢だから」と言い残した。


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