
S・バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が21日、都内で行われたWOWOW「エキサイトマッチSP」の収録に出席。WBCバンタム級王者の中谷潤人(M.T)との対戦について前向きなコメントを発した。

番組は9月3日に行われたS・バンタム級4団体統一戦、井上尚弥vs.TJ・ドヘニーを井上本人の解説によって放送するもの。同日行われたWBOバンタム級タイトルマッチの武居由樹vs.比嘉大吾、WBA・S・ライト級挑戦者決定戦、イスマエル・バロッソvs.平岡アンディも合わせて、11月4日午後9時からWOWOWライブで放送する。
井上は収録後、メディアの取材に応じ、12月に予定されている防衛戦をクリアすることを前提に「来年できるなら3試合やりたい。その中にたぶん海外も入ってくる」との見通しを説明した。
さらに「フェザー級進出は再来年か?」と質問が出ると、「そのへんはまだ分からない。パウンド・フォー・パウンド(PFP)1位になりたいという若者がいるので、その若者が上がってくるのを待つしかないのかなと」と発言。その理由を「これだけファンが期待してくれるなら、もう口にするしかないですよね。(中谷が)PFP1位になりたいというならそれしかないですから」と話した。
中谷については「強いという印象がありますよ。だからこそ興味も出てきましたし」と説明。その上で「次も、その次もやるべき相手がいるわけで、まだ練習中に(中谷を)意識することはないんですけど」とあくまで将来の可能性であることを強調した。
その実力から“ネクストモンスター”とも呼ばれる中谷は今月14日、WBCバンタム級王座の2度目の防衛に成功。階級をアップしての井上戦、そしてPFP1位を目標に見据えている。
井上は24日に記者会見を開き、12月に予定している防衛戦について発表する。