
22日、韓国ソウルの「フェニックスバトル・ソウル」メインで行われたWBOアジアパシフィックS・ミドル級再戦は、挑戦者で前王者のユン・ドクノ(韓)がチャンピオン帝尊康輝(一力)に7回2分2秒TKO勝ち。5ヵ月ぶりにタイトル奪還を果たした。帝尊は初防衛に失敗。
ジャブの差し合いでスタートした試合。ユンがサウスポー帝尊のアウトサイドを取りつつ右につなげていき、まずは先制する。初戦で痛い目を見た帝尊の左強打を警戒しながら、帝尊の右ジャブに自身の左を被せるようにして右のパターンでテンポを上げ、主導権を早くも握ろうとした。
2回、ユンの右ボディーがローブローとなり、帝尊が崩れる。中断の後で試合は再開されたが、攻勢を強めたユンに対し以降の帝尊は劣勢に立たされ続けた。ユンの手数に押されて後ろ加重の状態から左を繰り出すが、初戦の再現とはいかず。
鼻血を流しながらユンに抵抗を続ける帝尊だが、7回に細かい連打を浴びてのけぞったところでセコンドからタオルが投げ入れられた。終了後は大の字になって介抱を受けた帝尊だが、勝者ユンを称えてリングをおりている。17勝14KO6敗3分。リベンジに成功したユンは9勝7KO2敗。

また前座でデビューした元K-1ヘビー級の星龍之介(大橋)はリム・ホワン(韓)に2回31秒TKO勝ち。幸先のいいスタートを切った。