無敗のパウンド・フォー・パウンド王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)を下し、WBC世界S・フライ級チャンピオンとなったシーサケット・ソールンビサイ(タイ)がプラユット・チャンオチャ首相を表敬訪問。母国でヒーローとなっている。
リング誌電子版のリポートによると、シーサケットは「私はタイが戦士の国であると世界に示したことを誇りに思う。試合は世界100カ国以上で放送された。この勝利はタイとすべてのファンのものだ」とコメント。タイ政府はシーサケットに対し、引退した暁にはしかるべき地位を提供すると申し出たという。
シーサケットはさらに「そう遠い昔ではなく、私はごみをあさって食べ物を探していた。しかし、ジムでひたすら汗を流し、世界チャンピオンになることができた。努力と強い意志で運命は変えることができる。こうした経験が若い人たちの模範なれたらうれしい」と語った。
気になる次戦について、プロモーターのピシットチナン氏は「3月18日を終えて多くのドアがシーサケットの前に開いたと信じている」と説明。今後は「K2プロモーション、HBO、WBCを話し合いたい」とし、判定が物議を醸したゴンサレスとの再戦は選択肢の一つという見方を示した。いずれにしても米国を主戦場にしていくのが陣営の希望のようだ。