WBC世界ミドル級6位など4団体でランク入りしている村田諒太(帝拳)が8日、成田空港からキャンプ先の米国に向けて出発した。24日に帰国予定。村田は7月23日(日本時間24日)米ラスベガスのMGMグランドでプロ11戦目に臨むことが決まっている。
ラスベガスではパートナーが何人か用意されているようで、スパーリング中心の調整をするという村田。練習を狙いを問われると「スタイル的には固まりつつある。ガードを上げて前に出て打っていく。その中でバリエーションを成長させていきたい」とさらなるレベルアップを強調した。対戦相手のジョージ・タードーニッパ(米)の映像はチェックしていないそうで、まずは「相手よりも自分」というスタンスのようだ。
ラスベガスでのファイトは昨年11月に次いで2度目となる。この日のメインイベントはテレンス・クロフォード(米)vsビクトル・ポストル(ウクライナ)のWBO・WBC世界S・ライト級王座統一戦で、ほかにもメキシコのスター候補オスカル・バルデスや、WBO世界S・ミドル級王者ヒルベルト・ラミレスが出場するとあり、村田の出番はアンダーカードの中でもかなり手前のほうだ。
もちろんそのあたりは村田も十分認識済みで「自分の試合はあまりお客さんがいないと思うけど、また見たいと思ってもらえる試合、三浦先輩(隆司=前WBC世界S・フェザー級王者)のような沸せる試合をしたい」と決意表明した。
村田の今後に関しては、今年に入ってWBO王者ビリー・ジョー・サンダースをターゲットにする方針が陣営から示されており、来るべき本番に向けてカウントダウンが始まっているのは確かだ。村田は「次勝たなければ意味がないので集中しているが、先のこと、その先のことも頭に入れている」と表情を引き締めていた。